個人的に繋がりのある方にはもう大体報告したのですが、
今年(2015年)の五月をもって、僕がニューヨークで通っていたニューヨーク州立ファッション工科大学=通称FITを辞めました。
気がつけば既にもう半年以上経ってましたね。
どうしてそうなったのか。これからどうしていくのか。
同じような状況で悩んでいる人への参考に+アメリカの中退や休学の仕組みについても合わせて紹介したいと思います。
アメリカの大学の中退と休学
辞めた、とは書きましたがいわゆる日本でいう「中退」とは少し意味合いが異なり、感覚的には「休学」の方が近いと考えています。
理由は後述として、まずはアメリカの学校から離れる手段として「withdraw」と「leave of absence」の二つがあるのでそちらを解説します。
withdraw
withdrawは、引くとか下げるとか撤回するとかの意味を持つ単語で、日本では「退学」「中退」にあたります。
withdrawの意味 – 英和辞典 Weblio辞書
大学においてはつまり、大学への在籍を撤回=生徒を辞める、のような意味合いとなり、事実上の「中退」という形になるわけです。
ただし僕の通っていたFITの場合、
ということでした。ちなみに費用はかかりません。
leave of absence
休学を英語で調べるとleave of absenceになるのですが、FITにおいてはleave of absenceは一年(2セメスター)以内の復学が条件でした。
この期間を超えると自動的にwithdraw扱いになります。
こちらも費用はかかりません。
日本との相違点
僕の知る限りですが、日本の大学でも休学の期間は最大一年で、退学しても復学は可能(大学の指定により年数は違う)。また、復学時にカリキュラムが変わった場合は再度入学試験を受け直したり新たに授業を取らなくてはならない可能性がある、などアメリカと基本的には同じです。
ただ唯一違うのは、日本の大学の多くが「休学費」を取るところでしょうか。(しかも10万とか!)
もしかしたらFITが取らないだけで他の大学は取るのかもしれません。
僕は休学的中退
で、実際僕がしたのはwithdrawなので、日本でいうと「中退」「退学」に当たるのですが、「二度とこんな大学戻ってくるかボケ!」みたいな形ではなく、復学の可能性も大いに考えての退学だったので感覚としては「休学」に近いものがあります。(ただしいつ復学するかなどは全くの未定ですが)
withdrawしたかった理由は時間
ここから先は「中退」「退学」ではなくあちらの大学に合わせて「withdraw」という言葉を使わせてもらいます。
僕がwithdrawしたかった最大の理由は時間。
というのも、2015年に入ってから一気に状況が変わり、色々なプロジェクトだったりお仕事のお話を頂くことが出来ました。
しかし学校が本当に忙しくて、せっかくお仕事を頂けてもそれに取り組む時間が取れなかったりと泣く泣くお断りしなくてはいけなかったこともありました。(ブログなんかは通学中などの隙間時間に必死に書いてました。)
憧れのニューヨーク留学生活?あなたの理想を打ち砕く、デザイン留学生の僕の一週間のスケジュールを紹介します〜2014年春学期編〜
また、自分の中での大きな節目というか、2020年の東京オリンピックまでを目標に達成したいことがあり、それまでに残された時間がない、というのも大きな理由でした。
今、そしてこれからのこと
アメリカの就労ビザ(H1ビザ)は、その職業の専攻の学位を最低条件としています。
僕は日本の大学で社会学部を卒業しているので社会学士号は持っていますが、アメリカでのインテリアデザインは3年で中退したので準学士止まりです。
これによって、僕のアメリカのデザイン企業でデザイナーとして勤めることは事実上不可となりました。
これは僕が最初にアメリカに来た時に目指していた目標が事実上絶たれたことになります。(もちろん復学すれば可能性はあります)
ただ、現在は日本国内で仕事がしたい&就職ではなく個人あるいは起業という形でやっていく、という方向に目標がシフトしたので、これに関しては全く後悔がありません。
ビザに関して
ちなみによく聞かれるのがビザに関してですが、現在僕は学生ビザ(F1ビザ)のままです。
クラス数が少なく安価な専門学校で、事実上ビザキープという形でNYに滞在しています。
但しこれも長く続けるつもりはなく、近い将来、おそらくは2016年中にはNYから日本へと戻ってくる予定をしています。
などの理由から今すぐには戻れないのですが、日本に戻った後はしばらくは関西を拠点に活動することになると思います。
(活動報告は追ってまたさせて頂きます)
人生で学校を辞めるなんてことを想像していなかった
僕は、「いい子ちゃん」でした。
小学校から大学を通して、ちょっとサボったりやんちゃはすることあれど、基本的にはルールに則り、成績はギリギリでもなんとか卒業するなどして、無難にやってきました。
しかし日本での大学在学中に突如NY行きを決断し、多くの人とは少しズレた道に進みました。
そして今度は、やっとの思いで入学し、三年間半泣きで通ったアメリカの大学を辞める。
「いい子ちゃん」だった僕からは想像出来ないくらい、無茶なことをしています。
そもそも、「学校を辞める」なんてことを人生で自分がするとは思ってもいませんでした。
人生って、っていうか自分で、どうなるかまだまだわかりません。
暖かく、見守ってやって下さい。
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