もともと霊感のかけらもない人間ですし、霊的なものを感じたことも見たこともないのですが、それらを全く信じていないのかといえばそういうわけではなく、日本のヤオロズの神々だとか、ネイティブアメリカンの全てに精霊は宿るというような物事の考え方はすごく好きです。
特にこうして、アメリカ横断の旅を通して地球の人知を超えた感じを目の当たりにしまくっていると、ネイティブアメリカンが自然崇拝をしていた理由がよくわかります。なんかエネルギー流れてそうな気がするもん。
そういう場所が、いわゆる「パワースポット」として人気を博しているのは、当然っちゃ当然のことなのかもしれませんが、中でもセドナは、圧倒的に人気があります。
これだけこ多くの大自然スポットを有するアメリカの中で、なぜこれほどまでにセドナが特別視されるのか。
霊感ゼロのスピリチュアル弱者のぼくでも、そのパワーを感じることができるのか?実際に行って、検証してきました。
この日のルート
セドナについて
そもそもセドナというのは、ネイティブアメリカンたちの暮らした地でした。
セドナに数多く立ち並ぶ岩山の壁に、彼らは住居を建設し、主に農業を中心として暮らしていたそう。
その後、この地を彼らが離れた後、白人が入植して今のような観光地と変化していきました。
セドナには「ボルテックス」と呼ばれる、パワースポットが点在します。
ボルテックスというのは「渦巻き」を意味しており、地上からの強いエネルギーが渦のように流れている場所のこと。
セドナがこのボルテックスで有名なのにはしっかりと理由があります。
というのも、セドナは別名「Red Rock Country(赤い岩の国)」と呼ばれるほど、赤土で埋め尽くされています。
赤土は元来鉄分を多く含んでおり、セドナほどの規模となると、そこには強い磁場が出来上がります。
特にボルテックスとなっている岩山たちは、磁場の平地から空に向かって突き出していることから特殊な磁力の流れが発生しており、その磁力が身体に影響を及ぼすからパワースポットとして考えられるようになったと言います。
4大ボルテックス
中でも有名なのは、エアポートメサ、ベルロック、ボイントンキャニオン、カセドラルロックの4大ボルテックスと呼ばれる岩山たち。
さらにこれに加えて、ホーリークロスチャペルの計5つを訪ねてみました。
まずはベルロック。
その名のごとく、大きな鐘のような形をしています。
最初の一つだったので、意気揚々と登っていきましたが、思った以上にトレッキングは過酷でした。
ただし登り終えてからの景色は格別。
磁力を感じれていたのはわかりませんが、崖の上は心地よくて、少しここで昼寝をしてしまいました。
後から調べると、崖から降りれなくなってレスキューを求める人が一番多いボルテックスだそうです。降りれてよかった。
続いてカテドラル・ロック。
カテドラル(カセドラル)は「大聖堂」を意味する言葉で、確かに、遠目から見るとそれっぽくも見えます。
そしてエアポート・メサ。
はっきりと覚えていないのですが、上の写真は多分、エアポート・メサから撮った写真。ぶっちゃけどこも似たり寄ったり。
ここからは夕日が綺麗だそうで、トレッキングもゆるやかなので、日没に合わせて登る人が多いようです。
そして最後は、ボイントン・キャニオン。
一つだけ少し離れたところにあるのですが、夕暮れ直前ということで麓まで行って来ました。
見た感じかなり長いトレッキングコースがあって、駐車場からしばらく歩いてこの景色なので、上に登ろうと思うと相当時間がかかるのではないかと。
イチオシなのが、この道中にあるホーリークロスチャペル。
崖の上にある特殊な形状のチャペルで、チャペルからの景色は圧巻です。
中の景色も素晴らしく、日暮れ前の温かな日差しが入り込んで、とても神秘的な空気感でした。
ちなみに全てのボルテックスには専用の駐車場が設置されていて、全駐車場の共通券が、1日$5もしくは1週間$15で利用できます。
パワーはもらえたのか
というわけで結局4大ボルテックス全て回った上、素晴らしいチャペルで身も心も洗われたような気分だったのですが、肝心の磁場によるパワーを感じることができたかと言われると
よくわかりませんでした。
事前にこういう知識を入れて行ったからか、なんとなく引っ張られているような気もするし、逆になんか身体が重いような気もしたし・・・
ただ、視界いっぱいにひろがる赤い岩の国の景色は本当に圧巻で、崖の上であぐらをかき、ぼんやりとその景色を眺めていると、多分ちょっと違う世界の扉が開けるような気がしないでもないです。ぼくは寝てたけど。
ここが世界有数のパワースポットだと言われる所以はなんとなくわかった気がします。
っていうかそう思い込んで行けば、多分そう感じられる。そういうもん。思い込み大事。
夜はAirbnbへ
すっかりAirbnbの安さと快適さと楽しさに味をしめたので、この日も当日予約で利用することに。
とその前に現金が必要だったのでATMへ。
銀行に、ドライブスルー型のATMがあったので初めて使ってみました。
車社会のアメリカらしい。
宿泊先は、一人暮らしの大学生(男)のアパートのリビング。
メッセージのやり取りで、「俺夜まで帰らんけど空いてるから入っといて〜」とのことだったので、遠慮なく先に入れさせてもらうことに。
数日前に寝泊まりしたガソリンスタンドのすぐ近くでした。
オーナーが帰って来た後は、同じアパート内の彼の友人が住む部屋に行き、四人の男で飲み会。
全員がギターを弾けるということで、皆んなで飲みながら一緒にセッション。
思えば、久しぶりにこうしてゆっくり誰かと夜を過ごした気がします。
楽しくて、同時に、自分の部屋に戻るときは、少し寂しい感じも。
…と、彼らの部屋にカメラを置き忘れてしまい、わざわざ後から持ってきてくれたんですが、後から見たらこんな写真が入ってました。本当愉快なやつらでした(笑)
好奇心赴くまま、一人自由に旅をするのも最高ですが、やはり時として、誰かとくだらない話をする時間も大切ですね。
そんな感じで。