この旅も、もう後半戦へ突入。
最初の頃の出来事が、もうずっと昔のように思えます。
ここからは、しばらくテキサスで過ごすことに。
というのも、実はテキサスはぼくが二十二年前、ほんの三ヶ月だけ暮らした街。
自分の思い出を辿るため、日本の約2倍の大きさであるこの州に、少し長めの時間を割くことにしました。
Airbnb解禁
ニューオリンズからでて、例の如くレストエリアで車中泊を敢行したのですが、正直体力に一旦限界を感じていました。
恐らく2日前のインキー事件が祟ったのでしょう。体調があまり万全ではありませんでした。
そんなわけで、どこかのタイミングで使い始めようと思っていたAirbnbをついに解禁することに。
ニューヨークで民泊ホストをしていた経験や、日本でAirbnbのサポートのお仕事をしていること、また帰国後に自分も本格的にAirbnaホストとして活動しようと思っていたのもあり、アメリカのAirbnb事情を知るためにもリサーチを兼ねて横断中に使おうと思っていました。
ただ、車中泊に慣れてきたり、知人宅に泊めてもらえることも多かったのもあって、なかなか使うタイミングを見出せずにいました。
しかし、体調復活というの大義名分が出来たので、ようやく利用することに。
ホスト探し
条件は何より「安いこと」。
プライバシーは車中泊の時からすでにあってないようなものなので、個室云々は問いません。
あとは駐車場の有無。これが最重要。
あとは当日予約で果たして見つかるかの不安があったのですが、検索をかけると意外とありました。
レビュー数が多く、値段と立地条件などが合いそうなところをいくつか選び、ここぞと決めたところにメールを送ります。
ホストとのやり取り
今回ぼくがメールしたのは、一軒家の一室を貸し出している女性(フィアンセと同居)でした。スーパーホスト(利用客の評価から優秀であると認められたAirbnb公認ホスト)というのもあって、家は少し目的地から離れていましたが、問題なさそうと判断してメールを送りました。
レスポンスは早く、一時間もしないうちにApprove(受け入れOK)の連絡がきました。
その後はハウスマニュアルに記載されていた電話番号からテキストメッセージを送り、鍵や駐車場についてなどのやり取りを行います。
これであとは向かうだけ。
知人宅以外で、事前にその日の寝床の確保が完了するというのは初めてだったので、意気揚々とヒューストンへと向かいました。
スペースセンターヒューストン
向かったのはヒューストン宇宙センター。
ここは二十二年前、テキサスで暮らしていた際、家族で遊びに来た場所でした。
宇宙飛行士になりたい、とまでは言いませんでしたが、幼い頃から惑星や星に興味が強く、またSF映画が好きだったのですが、恐らくその原体験は、ここに来たことでした。
宇宙飛行士に憧れていた父に、ここでいろんな話をしてもらったことを今でもなんとなく覚えており、その曖昧な記憶のたりないピースを埋めたいという思いがありました。
たどり着いたエントランスは、正直こんなだったかな、という感じ。
もっと広く、殺風景だった気がするのですが、もしかしたら変わったのかもしれません。
$25の入場料を支払って中に入ると、どこか見覚えのある光景が。
エントランスに入って上階の、突き出したスペースシャトルのコクピットは、明確に記憶の中に存在していました。
ただ、ここもこんなに華やかではなかったはず。アトラクションやら売店やら、色々増えていました。
そんな中でまず足を運んだのはトラムツアー。
20分に一回、トラムに乗ってセンター内の施設を回るツアーなのですが、これに当時乗ったことはしっかり覚えていました。
ツアーは二種類あり、青は管制室とロケット見学、赤は訓練施設トラムにロケット見学というもの。
ロケットを見学したのははっきり覚えていたのですが、前者はどちらか覚えていなかったので、列がやや短かった赤を選びました。
このトラムに乗って、現地へ向かいます。
父の膝に乗って・・・かどうかはわかりませんが、このトラムに乗りながらぼくは、とてもワクワクしていたことをはっきり覚えていました。
そして今も、あのときと同じ気持ち。
最初にたどり着いた訓練施設は、正直あまり見覚えはありませんでした。
所狭しと敷き詰められたテクノロジーの集合は、おそらく22年前にはなかったものばかり。
中でも指が五本、非常に繊細に動くロボットなんて、当時のぼくが見ていたら発狂していたに違いありません。
ちなみにここは、二階からガラス越しに閲覧するのみで、下に降りることはできません。
続い向かったのはロケット。
これは見に行ったことをはっきりと覚えていました。
最初に迎えてくれたのは小さめのもの。横にある倉庫に入ると本体が姿を現します。
凄まじい迫力ですが、これだといまいち大きさがわかりませんね。
こちらでどうでしょうか。
こんなのが飛んで、宇宙に行くなんて、なんてロマンのあることか。
宇宙兄弟の気持ちがわかります。
ちなみに宇宙兄弟は、元カノが「友人に借りたもの」を読ませてもらったのですがその友人がぼくと別れた後に付き合った男だったのがトラウマで続きが読めていません。
トラムツアーの後は、再び館内へ戻り、シアターで映像作品を楽しんだ後、ミュージアムへ。
ところどころ見覚えのあるような展示が立ち並んでいます。
あれは何?これは何?と、当時英語なんて全く読めなかったぼくは、父にひたすら質問していたような気がします。
今でこそこれがなんなのかは読めばだいたいわかりますが、当時のぼくにとってはまさにこれは、未知の世界だったんでしょうね。
他には、館外に新しく、飛行機とシャトルのセットみたいな展示ができていました。
中は、シャトルの歴史や仕組みなど、ファンならヨダレものの展示になっています。
がっつり4時間くらいでしょうか。かなり楽しめました。
単純に宇宙に関するものが面白いのもありますがそれ以上に、当時の自分が何を面白がり、何に喜んでいたのかを追いかけ、そしてさらに、今の自分が対して変わっていないことを再確認するのが楽しかったです。
成長してないなぁ自分。(笑)
Airbnb先へ
というわけで名残惜しくもありましたがAirbnbの宿泊地へ。
場所はヒューストンのやや郊外で、宇宙センターからは20分ほどの距離でした。
といっても高速の方向を間違えたりして、結局一時間くらいかかってしまったんですが、
事前に暗証番号を伝えれられていて、それを入力すれば家に入れるとのこと。
どんな家なのかと思ったら、小さい住宅地の、どこにでもあるような一軒家。
そこの玄関にボタン式のキーロックが付いていて、それを入力して入ることができました。
どんと広がるリビングルーム。
私物も盛りだくさんなのですが、まだあったこともない赤の他人を入れるその神経は、さすがアメリカ人といったところなのでしょうか。
しばらくするとホストが帰ってきて挨拶。
日中はUberの運転手とベビーシッターをしている女性で、おしゃべり好きな気さくな方でした。
キッチンは好きに使っていいとのことだったので、相変わらずのインタスタントご飯を作らせてもらいました。
こちらが個室。
可愛いピンクのシーツが丸見えですが、ちゃんと後から白い掛け布団をいただきました。(洗濯中でした)
ちなみにこの日は三日ぶりのシャワー。この日確信しましたが、シャワー浴びないのは、三日が限界です、ぼくは、
久々に汗を流したらもう開放感がすごくて、さらには久々のベッドに横になると、一気に体が持っていかれました。
なんとか争って多少の作業はしたものの、長くは持たず、いつの間にか意識は飛んでいました。
感想
アメリカでは初めて使ったAirbnb(ヨーロッパでは大活用しました)。
まだ1軒目ですが、こんなに簡単だったの、すっかり忘れていました。
宿泊コストも決して高くないし、数日に一回くらいなら、シャワーも兼ねて利用するのも悪くないかもしれません。
ちなみにこの日は他の宿泊客もいて(寝室が三つあった)、彼らとも少し話をしましたが、まるでゲストハウスのようでした。
こうして、日常では会えないような人と交流できるのが、民泊の醍醐味かもしれませんね。
また使ったら、レポートします。
そんな感じで。