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1つのiPhoneで2つの電話番号が使えるデュアルSIMを始めたら、世界が変わった。

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これまで、仕事用とプライベート用でスマホを2台持ちしていたのですが、どうしても意識がその時に使っている方にいってしまっていました。

どちらかを家や職場に忘れてきたり電話に気付けなかったりなんてこともよくあり、2台を管理するのを億劫に感じていたのですが、つい数ヶ月前にリリースされたahamopovoLINEMOという3大キャリアの新サービスがeSIMに対応することを知り、これを気にスマホを1台に集約することにしました。

eSIMというのは、いわばデジタル化されたSIMカードのこと。物理的なSIMカードを差し込むことなく、キャリアの通信回線が使えるようになります。

ふたつの回線のうち、どちらかをeSIMにしてどちらかをリアルなSIMカードにすることでデュアルSIM(SIMカード2枚挿し)状態にすることができ、これによって仕事用の番号とプライベートの番号の両方を1つのスマホで受けることが出来るようになります。

昨年購入したiPhone 12 Proが、eSIM&デュアルSIMに対応していることもあって、新プランのeSIM対応を聞いた時からこの構想は頭の中にあったのですが、ついに先日、重たかった腰をついに動かしてこの手続きを行いました。

結果は、“最高”です。

一応、今後同じような運用を考えている人に向けて、ぼくのデュアルSIMを実現するまでのプロセスを紹介しておくので、参考にしてもらえたら幸いです。

目次

デュアルSIM化に必要だったもの

  • SIMフリーのスマホ
  • 身分証明書

この2点だけ。

デュアルSIM化にかかった時間

トラブルがあったため(後述)ぼくは結局2時間くらいかかりましたが、スムーズにできれば作業時間はトータル1時間程度かと思います。

ただし、審査があったので間で30分くらいの待ちがあったので、実質作業時間は30分程度でしょうか。

デュアルSIM化前の状態

仕事用スマホの情報

機種: iPhone XS
キャリア: au
契約内容: 新auピタットプラン+通話定額
おおよその月額料金:5,000〜6,000円

プライベート用スマホの情報

機種: iPhone 12 Pro
キャリア: LINEモバイル
契約内容: コミュニケーションフリープラン 10GB / 音声通話SIM
おおよその月額料金:3,220円+通話料1,000円いかないくらい

2つ合わせてトータルで、毎月の利用料が10,000円くらいでした。

デュアルSIM化後の状態

使うスマホはiPhone 12 Proに統一し、リアルSIMはpovoeSIMをLINEMOにすることでデュアルSIMを実現しました。

キャリア1: povo(現在はpovo1.0)
契約内容: povo+5分以内かけ放題
おおよその月額料金:2,728円+550円

キャリア2:LINEMO
契約内容: スマホプラン+通話オプション(割引キャンペーン)
おおよその月額料金:2,728円

合計金額は6,006円

データ追加や5分以上の通話でこれを超える可能性がありますが、トータルデータ容量が40GBな上、5分以上の通話をすることはめったにない(と思う)ので、おそらくはほぼこの金額でいけると思います。

元々auのプランにあったかけ放題はなくなってしまったものの、5分以内は通話し放題だし、使える容量が相当増えたにも関わらず4割程度金額が安くなったので、結果的には満足しています。

何よりスマホ2台持ちから解放されたのが嬉しい…!!!

本当はahamo + povoにしたかった

余談ですがこのデュアルSIM体制、元々はahamo + povoの組み合わせで実現をする予定でした。

というのも、やはりdocomoの電波に対する信頼度が高かったし、元々LINEモバイルもdocomo回線で使い続けていたので、できればdocomoから離れたくなかったのです。

なので当初は

  • LINEモバイル→ahamo
  • au→povo

という乗り換えをしようとしたのですが、ここでふたつの問題が発生しました。

問題①ahamoが登録できなかった

まず第一に、ahamoの登録がうまくいきませんでした。(dアカウントが認証されなかった)

これは当初から頻発していたトラブルらしいのですが、dアカウントにdカードを連携させているとahamoの契約ができないという謎仕様によるもの。

dアカウントからdカードの紐付けを一度解除する、もしくはdアカウントを新規に取得することで対応できるようです。

しかもぼくの場合、dカードの連携解除のための暗証番号を忘れてしまってアカウントにロックがかかってしまい、ここで心が折れてしまいました。

そもそもahamoは未だeSIMに対応しておらず(今後対応予定らしい)、そのためにはもう一つのキャリアをeSIMにするのが必須でした。 -> 現在ahamoはeSIMに対応済み。(2022.4時点)

本当はahamoを使いたかったので、これはとても悔しかったです…。当時ahamoがeSIM使えてたら絶対にそっちを選んでた…。

問題②au -> povoによるeSIM化ができなかった

さらにここで第二の理由が出てくるのですが、auからpovoへの切り替えではeSIM化ができませんでした。(別キャリアからのMNPであればeSIMでできるらしい)

これについても夏以降に対応予定らしいが、それまで待ってられない。->現在は既に対応済みです。(2022.4時点)

MNPはMobile Number Portabilityのことで、キャリアを乗り換える際に電話番号を維持したい時に使う方法。今回の場合だと、実質auのプランを変えているだけなのでMNPが出来なかった。

なのでau -> povoについては物理的なSIMカードを使わざるを得ませんでした。

幸いLINEモバイルからLINEMOはMNPによってeSIM化ができたので、この時点でデュアルSIMの実現をするためには、今回のpovo+LINEMOの組み合わせを選択するしかありませんでした。

キャリア切り替え&eSIM化の手続き

auからpovoへの切り替え

auからpovoへ切り替え作業は、恐ろしくスムーズでした。

povoのページで申し込みを開始するとau IDを求められ、その後も必要に応じて情報を入れボタンを押していくと、あっけなく切り替えが完了しました。

確かに、「auからpovoへ」とまるで乗り換えのような言い方をしていますが、実際のところは料金プランを変えているだけなので当たり前と言えば当たり前。

SIMカードの変更なども特になく、気が付いたらpovoユーザーになっていたという感じです。(笑)

なんにせよ、「え?もう終わったの?」というくらいスムーズでした。

LINEモバイルからLINEMOへの切り替え

対してLINEモバイルからLINEMOへ移行する際は、事実上別のキャリアへの乗り換えという扱いになるため、間でMNPが必要でした。

まずLINEモバイルのマイメニューでMNPの予約番号を取得。5~10分程度かかるので、その間にLINEMOの手続きを始めるのが吉です。

LINEMOの申し込みページでは、個人情報や免許証の撮影、自分の顔の撮影、MNP情報の入力などを進めていきます。

この時、eSIMの選択が少しわかりにくいので要注意。画像↓の赤枠のところを選択しないとでてこない仕様。

入力が終わるとLINEMOの方で審査が始まり、30分後くらいにeSIM用のプロファイルのDLリンクがメールで送られてくるので、あとはリンク先の案内に従って手続きをしていくだけ。

手続きを済ませてeSIMのプロファイルをDLし、完了したら回線切り替えを終えると使用可能になる、という流れでした。

実際のプロセスについては以下の記事について記載したのでもしよかったらご参考に。

ちなみにぼくはこの時、povo(au)のSIMの入れ替え作業も同時に行っていたのですが、設定の際に間違えて一度eSIM用のプロファイルを消してしまいました

手続きに従い「回線切り替え」ボタンを押す→スマホを再起動するというプロセスが必要なのだが、これをし損ねるといつまでたっても電話番号が認証されず圏外の状態になるので、不安になってプロファイルを一度消す人が多いらしい。

その後プロファイルの再設定を試みるもDLリンクが再利用できず、サポートに電話したりしていて、結局開通までに1時間くらいかかってしまいました(結果的にはLINEMOのマイページから再DLできることがわかり事なきを得たのですが、調べてみるとよくあるミスらしいです。)が、ちゃんとやればこの辺りの手続きも5分もかからないと思います。

デュアルSIM化のメリット・デメリット

デュアルSIM化のメリット

実際にデュアルSIMにしてみて、なんとまぁ便利なんだと実感しています。

一つのスマホで二つの番号。電話の取りこぼしもないし、両方の番号でSMSも使える。

どちら宛の電話なのかも一目でわかるし、こちらからかける際も、相手に応じて電話番号を切り替えられる。

なにより二つ持ち歩かなくていいというのが最高ですね。

休日は仕事用だけ留守電になるように、なんてことができるのかはまだわからないが、そのあたり細かく設定できれば、非常に取り回しがよくなると思います。

あとこれは個人的な嗜好の問題ですが、iPhoneのコントロールを開いた時にふたつのキャリアが出てくるのはまだ珍しいので、友達とかに自慢できます。(実際、うちの妻がこれをみた時に「かっこいいーーー!」と叫んでいた。

こんな感じで二つの電波アイコンが出てくる

デュアルSIM化のデメリット

ただし、良い点ばかりでもありません。

上述した、休みの日だけ転送のような設定がもしできない場合、休みだろうがなんだろうがこのスマホに来る仕事用の連絡から逃れられません。

夜間モードを使うなどの対策は出来ますが、オフの時は物理的に仕事用のスマホを遠ざけるというのはメンタルコントロールにおいて結構有用な方法だったため、これができなくなるので少し注意が必要。

また、LINEなどのアカウントを切り替えられる機能のないアプリは、二つのアカウントを同時に使うことはできなくななりました。(Androidではマルチアプリのような機能を使ってできるらしい)

特にLINEはほとんどプライベートでしか使っていないのですが、一部仕事用のスマホに入れていた別アカウントで取引先の人とやり取りしているのもあって、この時だけは古い方(iPhone XS)を使わなくてはいけなくなったのは少し億劫です。

これもやり取りにLINEを使うのを辞めるか、本アカウントに移行する形で対応しようと思います。

まとめ

というわけで実際にデュアルSIM化するまでの工程と、やってみて感じたことについて書いてみました。

今まで当然のように2台持ちをしていましたが、やはりスマホは1台がいい!

もちろん上述したデメリットもあるけど大したものではないし、それよりも電話を取り損ね続けたりどこかに忘れてきたりするよりはずっといいです。

何よりこの環境を実現するために必要な工程がこんなに簡単だったことが驚きでした。

デュアルSIMでなくても、もし新キャリアプラン(特にau→povo)の乗り換えを検討している人は、本当に簡単なのでさっさとやっちゃった方がいいと思う。

そんな感じで。

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さがやん
ブロガー/企画屋
仕事や遊びを効率化するガジェットやツールを愛して止まないブロガー。大阪でデザイン制作やスタジオ運営をする会社を経営しながら、田舎の古民家と行き来する二拠点生活を行っています。
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