アメリカ最南端キーウエストにて、マクドナルドの駐車場にて車中泊を決行しようと思っていたのですが、まさかの24時間営業じゃないことが発覚。
お店の駐車場で車中泊をする場合、そのお店が24時間営業であるというのは(個人的な)絶対条件です。
というのも、他のお客さんたちが出入りしている限りは外部の車が停まっていても不自然じゃないから。
というわけで泣く泣くマクドナルドを後にして、他の寝床を探すことに。
とりあえず道中にあった24時間営業の薬局にだだっ広い駐車場が付いており、車が何台も停めてあったのでそこに一旦車を置いてみました。しかし、駐車場のバカ明るいライトが見事に車内に入ってきたのと、車内が暑かったせいで、一時間ほど寝ようと努力するも結局断念。
再び車を走らせ、新たな寝床を探し始めた矢先…
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また警察に止められました。
二日連続で警察のお世話になりました。
時間は約1:30am
薬局の駐車場から出てほんの数百メートルのところで、バックミラーに赤と青の光が映りました。
デジャヴかと思った。
その後はウインドウをノックされるまで昨日とほとんど同じ流れ。
スピード違反をしたつもりはなかったですが、もしかしたら深夜は速度制限が厳しくなってるのか?なんて思っておそるおそるウインドウを開けると、めちゃくちゃ気のいいポリスのおっちゃんが「よう!元気かい?」なんてかなりハイテンションで話しかけてきます。
僕「な、なにか悪いことしましたか・・・?(震)」
半泣きになりながら、どうせ聞かれるであろうパスポートと免許証に手を伸ばすと
ポ「ヘッドライトが点いてないぜ、メーン!」
僕「あ」
寝床を探すのにいっぱいいっぱいだった上、他にほとんど車も走ってなかったので、全く気付いていませんでした。
ポ「これはレンタカーかい?目的地はわかってるか?」
僕「いや、実は寝床を探してて・・・」
ポ「あっちとこっちにホテルがあるけど、部屋が空いてるかはわからんなー」
僕「あ、そ、そうですか、どうも・・・(笑)」
ポ「まぁ気をつけろよメーン!」
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またもお咎めなし。
フロリダのポリスはいい人ばっかりや。
でもあんまりポリス沙汰が続くと母が真剣に心配するので、本当にもうお世話にならないように全力で気をつけます。
ショッピングセンターの駐車場
少しうろうろして寝床を探すも、結局辿り着いたのは先ほどの薬局の向かい側のショッピングセンター。
アメリカに良くある、いくつかの店舗が連なってる施設で、そのお店たちに囲まれるようにしてだだっぴろい駐車場があるあれです。
そこの端っこの方にこっそり車を停めて(こんどは明かりに十分に注意して)、場所を確保しました。
正直、環境は多少マシになったもののやっぱり暑いし、大通りの音はうるさいしで寝付くのには少しかかったのですが、さすがに疲れていたのか、結局いつの間にか力尽きていました。
夜中、ちょくちょく「コケコッコー!」という効果音が聞こえて来たのですが、頭のネジが外れた若者の叫び声か、誰かがサンプリングかなにかをして鳴らしてるのか・・・とにかくうるさかったです。
朝のキーウエスト
再び「コケコッコー!」の声が聞こえて目が覚めると、辺りはすっかり明るくなっており時計はAM7:00。
あたりを見回すと特に変わった様子もなく、今日も無事に朝を迎えれたことに満足して朝の空気を吸おうとドアを開けると…
なんかいました。
まさかのご本人登場です。それだけは想像してなかったよ!
普通に車の横に立ってたもんで呆然としてたら、喧嘩を売るかのように「コケコッコー!」
ビビって車の中に逃げ込んだのは言うまでもありません。
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一旦昨日のマクドナルドに避難して、こっそりトイレをお借りして身支度。
二日間風呂に入れてないので、ウエットティッシュやタオルなどを持ち込んで、最低限体をきれいにしました。
さすがに今日一日汗流さなかったらだいぶ気持ち悪いなぁ、と思いつつ、とりあえず朝のキーウエストを散歩へ。
車は、道のコインパーキング($2/1h)を利用しました。
キーウエストの観光エリアは、主に西部に固まっていて、Whitehead Street(ホワイドヘッドストリート)というところを、北から南に行くと、メジャーどころの四つが見れます。
まずは北端のMallory Square(マロリースクエア)。
ここから見るサンセットが絶景だと聞いていたのですが、結局前日は間に合わず。いつか来よう。
ちなみにこのマロリースクエアに
コケコッコーさんたちが
野良猫ばりにいました。
周辺の観光エリアはこんな感じ。
ユニバーサルスタジオよろしく、人工的な「昔」が溢れる景色。
港町なのに、この辺りは潮の匂いがしませんでした。
映画のセットのよう。
しかし少し南に行くと、観光色はやや薄れて住宅街に。
飾りっ気のない島の街の景色は、ここだけ時間がスローになっているかのようでした。
そしてこれがアメリカ最南端を走る1号線の始点、Mile Marker 0(マイルマーカーゼロ)
改めて、ここからアメリカの旅が本格スタートと思うと胸が熱くなります。
周辺のお店もいけてて、ここはオーナーのロック好きが溢れ出ているバー。
ヘミングウェイの家&博物館隣のカフェは、博物館名物である六本指の猫を名前を冠しています。
そしてこちらがその向かいにある、小説家アーネスト・ヘミングウェイが暮らした家。
オープンまでに少し時間があったのと、入場料$13で悩みに悩んで断念しました。
まだ「老人と海」しか読んだことがないので、もっと他の作品を読んでからまた訪れます。
そしてアメリカ最南端の場所、Southernmost Point(サウザンモストポイント)。
モニュメントには、ここからキューバまで90マイルと書かれています。
実はここからマイアミまで150マイルくらいあるので、実はキューバの方が近いんですね。
ちなみにここから少し東に行った場所に、もっとそれっぽいところがあったので、全力でGoProでイキった写真を撮りました。
こういうの、したかったんです。
再び本土へ
今回キーウエストに来た目的は、何よりもアメリカ最南端に行くこと。
ヘミングウェイもサンセットもまた次にくる理由にして、今度はまだ見ぬパートナーと一緒に、もう少しばかりお金と時間に余裕を持って、再び訪れます。
今度こそは、ここの他とは違う時間の流れ方に、もっと身を任せたいな、と。
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そして本土へと戻る道のり。
昨晩夕暮れどきでほとんど見えなかった道が、今日は素晴らしい快晴で余すところなく楽しめました。
道中、生放送をしてる時にたどり着いた橋。
セブンマイルブリッジだ!と喜んで撮影しまくり
勢い余って再びGoProでこんな決め写真まで撮ったものの
その後車を走らせている途中に、もっと長いやつ=本物に出会いました。
確かに、さっきの7マイルにしては短いと思ったんだ。(生放送見てくれた方、嘘ついてすいませんでした)
ちなみに勘違いした方も本物もそれぞれ古い橋と新しい橋が二つ並んでおり、技術の発展もさることながらそのビジュアルは圧巻です。
こちらは「本物の」セブンマイルブリッジの古い方。
ぼくだっていつか・・・。
シャワーを求めて
まだ4月だというのに、フロリダ南部の気温はもう30度越え。
キーウエストの散歩とセブンマイルブリッジの撮影で汗だくになったぼくは、その前二日も風呂に入っていない事実も含め、このままだと大事な何かを失うと感じ、汗を流すことをこの日の第一目標にしました。
(元)ルームメイトのあっきー(@akkyny)からの「マイアミビーチで泳げばいい」というメッセージで、シャワーの有無などの現地の様子がどんなところかも調べもせず目指すことに。
そこから約二時間に及ぶドライブで向かったマイアミは、市街地に入るまでに本当に死ぬかと思いました。
というのも、マイアミ周辺の高速道路はとーっても入り組んでいる上に車両も多く、その上みんなが運転荒すぎて、もうとにかくぶつからないよう&クラクション鳴らされないよう必死で、実際マイアミビーチ周辺についた時は心身ともにヘトヘトでした。(しかもさらに汗かいた。)
さらには街中での駐車場代が異常に高く、これなら普通にどこかで泊まっちゃった方がコスト的にはいいんじゃないかとすら思うほど。
で考えたのが、何もマイアミビーチにこだわらなくても、そのまま海沿いに北上すればもっと人が少なくて安い駐車場の海水浴場があるんじゃね?と思って車を走らせたら
やっぱりありました。
この最高に広くて人も少ない最高のビーチは、マイアミビーチのエリアから北にほんの少し行ったところにあるHaulover Parkというところ。
駐車場代$5で海水浴&シャワーも可能だったので、もう最高でした。(しかも結局駐車場代もどこで払えばいいのか明記されておらず、だれにも請求されませんでした)
見よ、この海(ていうかビーチ)!
三日分の体の汚れを海水&シャワーで存分に流し(図々しくも石鹸まで使って)、すべてを終えた後は生まれ変わったかのような気分でした。
日本でこんな男が一人でビーチきてたら何事かと思われそうですが、この国はだれもそういうことを気にしないから本当に気が楽です。
今夜も車中泊で。
結局ビーチを出た時点でもう夕方の五時ごろ。
明日は昼頃に再びオーランドに戻り、友人に会って一日連れ回してもらう予定。
それに合わせて来た道を全く同じように戻っているのですが、今晩は昨日の朝に一度寄ったレストエリアで車中泊することにして、今はそこでこのブログを書いています。電源とWi-Fi使えるのありがたい。
なんだか、家のない生活にも慣れてきました。
道中の空が、広かった。
※運転中の写真撮影は危ないから良い子は真似するなよ!
明日も生きます。
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そんな感じで。