国立公園を走り回って切に感じたのは、多くのアメリカ人が、ものすごく自然を大切にするマインドを持っているな、ということ。
もちろん、自国の大事な観光資源であるからケアするのは当たり前なんだけれど、その場所での人々の姿勢とかマナーがとてもしっかりしているように感じます。
それに対し、ドローン禁止という立て札があるにもかかわらず平気でドローンを飛ばしてしまうアジア人観光客に少し複雑な思いも。
グランドキャニオンの朝
グランドキャニオンはデザートビューキャンプグラウンドで迎えた朝。
雲ひとつない青空の下、澄んだ空気が最高でした。
本当は5時くらいに起きて朝焼けを見たかったんですが、例のごとく起きれませんでした。(笑)
朝のコーヒーを一杯済ませたあとは、昨日行き損ねたビューポイントへ。
人の少ないうちにいろいろと見て回るつもりが、すでに他の観光客が大量に。
特にこのウォッチタワー。
ふもとには、中国人の団体ツアー客たちが溢れていて、周辺は中国語とセルフィースティックが飛び交っていました。勢いがすごい。
彼らが写り込まないように写真を撮るのがやっと(笑)
小一時間くらい、再びグランドキャニオンの自然に身を預けて、ぼんやり。
たまたま腰掛けたベンチのそばで見つけたポスター。
色々書いてありますが、ようは「私たちにとってこの自然というのは宝物だから、めっちゃ大事にしましょう」的なメッセージ。
日本でも自然公園とか行くとたまにこういうの見かけるけど、正直どこか冷めた目で見てしまいがちなもの。
だけどアメリカにおいてこれを見ていると、こういうメッセージが空振りでないことがわかります。
もちろん100%の人間がそうかと言われれば違うけれど、特に国立公園で働いているレンジャーたちはからは仕事感を感じず、とにかくこの景色を守りたい、残したいという思いがすごく伝わってくるし、皆笑顔で楽しそうに仕事をしています。(ぼくが出逢った人が皆たまたまそうだったのかもしれないけど)
こういう態度はもともとネイティブアメリカンの自然崇拝的な感覚に由来するのか、それとも彼らは本質的にそういう民族なのか。
いずれにしても、いろんなキャンプ場を回っていると、こうしてアメリカ中からキャンピングカーに乗って来るアメリカ人がいかに多いかを実感します。
思い返してみれば、ニューヨークで会った地方出身者はことあるごとに実家に帰り、Facebookに地元の景色をアップしたがるし(これがまた綺麗)、ニューヨーク生まれのやつも、休みのたびに外へと出たがる。
たとえ都会に生まれ育ったとしても、根っこの部分で、自然というものをどこか自分たちの一部と感じているのだろうなあ。
偶然のホースシューベンド
午前中の内にグランドキャニオンは切り上げて、次なる目的地、アンテロープキャニオン近くの町、ページへ。
宿泊していたサウスリムからページまでは約2時間ほどだったのですが、ページの町手前で、なんだかやたらと車が止まっている場所を発見。
何かと思ったら、アメリカ中部の定番観光地「ホースシューベンド」でした。
こんなところにあったなんて全然知らず。勢いで自分も駐車場から中へと入って行くことに。
だいたい駐車場から荒野道を1kmほど歩いた所に、お目当のスポットが登場。
道中は凄まじい数の観光客で、人種もバラバラ。
一部ツアーだとしても、これだけの人を集めるホースシューベンド、いか程のもんやねんと。
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..
…
すげえ。
もうちょっと意味がわかりません。
何がどうなってこうなったのか、理解不能。
色とか形とかもう色々やばい。
もちろん、これが完成形として認識しているからそれを美しいと思うのは当然なのですが、自然がそれをまるで意図して作ったかのようなその作為感(?)がすごい(もう何言ってるのかわからないけどそれくらいすごい)
この姿を映像に収めたい気持ちは痛いくらいにわかるんだけど、禁止看板がばっちり目に入る中で平然とドローンを飛ばしちゃうアジア人には、なんともやるせない思い。
オイル交換
毎日「自然やばい」と言ってる気がしますが、一旦落ち着いて。
実はグランドキャニオンを出るときからフロントモニターにずっと表示されていたこのメッセージ。
オイルを変えろ、とのことですが、異国の地、しかもレンタカーでオイル交換、しかもこんな荒野のど真ん中でどないせーと思ってたら
ウォールマートで出来ました。
1時間ほど車を預かってもらい、だいたい$20ちょっと。
ページにウォールマートがあってよかった。
明日はアンテロープキャニオンへ
道中でGoProがぶっ壊れてしまったので予定より数日遅れてしまいましたが、ようやく明日はアンテロープキャニオン。
ページの町にある案内所からツアーバス?に乗って行くようなのですが、朝一番のに予約したのでこの日は早めに床につくことに。
ページの町から少し北にあるパウエル湖。
は、もう薄暗くなってきてたせいか、それとおホースシューベンドが凄すぎたのか、そんなにインパクトもなく。
この後、ちょっと拓けた丘のようなところでまったりと夕日が沈むのを眺めてから、例のごとくガソリンスタンドで夜を迎えました。
正直絶景見るのに疲れてきた感があります。
大丈夫かアンテロープキャニオン。