いわゆる起業というやつです。
会社、作ります。
— Susumu Harada (@sagatman) 2017年12月30日
どうして会社を作ることになったのか
2016年1月に独立したので、これまで約二年ほどフリーランスとして活動してきたことになります。
独立してからは、「デザイン」やら「イベント企画」やら「メディア制作」やら「講演」やら、なんやかんや色んなお仕事をさせて頂きました。
ただ、すべての仕事で制作を担当していたわけではなく、特に最近はデザインやら構築などは信頼のおける他の専門家に委託し、ぼくはプロジェクトをディレクションだったり、マネジメントの業務を行うのがほとんどでした。
そうこうシている内にいつの間にかフリーランスの集まりのようなチームが出来上がり、いつの間にやらチーム名義でお仕事をいただくようになったり、だけど請求はぼくの個人名と、ちょっと不思議な状況が起こっていました。
そんな中でついにとある企業さんから、「個人とは取引できないので、法人にして」なんてお話があり、自分たちとしてもチームというふんわりした集合体としての体裁に限界を感じていたので、これを機に法人化することになりました。
個人事業主がいわゆる法人成りする時に語られる実務的なメリット(収入いくら以上の場合に節税など)が目的というよりはむしろ、「もっとできる仕事の幅や規模を広げたい」という思いと「もう少し社会的信用を得たい」という、気持ちの部分が大きなモチベーションになっています。
いわゆる「起業したかった」「社長になりたかった」という思いは全くなく、むしろ過去の経験から「会社の運営なんてしたくねぇ・・・フリーランス最高!」とか思ってたくらいなので、この決断にはすごく勇気が必要でした。
フリーランスの旨味を知ってると一定ライン超えるまでは法人成り辞めた方がいいんですよね。でも結局「株式会社」ってあるだけで仕事の幅が増えたり、社会的な信用が高くなったりするのは事実で、自分の目的を優先するなら費用や税金でいくら取られようが法人化はメリットになる、と判断しました。
— Susumu Harada (@sagatman) 2018年2月9日
実は二度目の起業
というのも実は、ニューヨークにいた頃も一度起業の経験がありました。
そちらは、学生という身分でありながら留学斡旋とか翻訳みたいなお仕事を公式に(というか違法でなく)するためのもので、事実上のペーパーカンパニー。
取引の建前上、法人格が必要だったというそれだけのものなので「運営」などと呼べたほどのものではありませんでした。
起業の手続きから何やらはほとんどあちらの税理士さんに任せっきりで、ぼくは自分の仕事をしていただけだったのですが、もちろん多少の会社関連のやり取りや手続きは必要で、それですら自分にはとてもハードルが高く感じられました。
この上、人を雇うなんて話になったらもっとto doは増えるし、多大な責任を負うことになるし、さらには融資などでお金を借りるなんてことになったら事実上の借金を背負うことになるし・・・なんてことを考えるとゾッとして、「自分は個人事業主でこじんまりやっていこう」と強く決意していたほどです。
考えを変えたもの
元々はブロガーとして、あるいはデザイナーとして、収益化したブログと不定期なクライアントワークで暮らしていこう思っていました。
そして時間に余裕ができたら、少しずつ社会貢献的なプロジェクトに参加していきたいな、みたいな。
しかしこの二年、図らずも様々な領域でお仕事をさせていただくようになり、気がつくと自分の「興味」と「”活”きる場所」が大きく変わっていました。
自分の「”活”きる場所」って実は全然思いもよらないところにあったりする。それが、全然自分の好きな場所じゃない可能性もある。それに気付いた時に、自分を活かすか、それとも理想を追求してくか、どちらに重きを置くのか。ぼくは好きなことに才能がなかったので、前者を優先したです。
— Susumu Harada (@sagatman) 2018年2月9日
今現在ぼくらは「まちづくり」から派生した「観光」、「イベント」、「民泊」や、そこからさらに「医療」や「ヘルスケア」などの領域まで関わらせていただくようになりました。
その中でいつの間にか、「自分の好きなことで生きていく」よりも「自分が好きだと思える社会を作る」ことのために仕事をしていきたいと思うようになった自分がいました。
「自分の好きなことで生きていく」はすごく素敵なことだと思うし、実際自分も目指してた。ただ自分の場合、自分の好きなことが”身の回りの社会”の”問題”を抜きには語れなくなって、じゃあ「自分が好きだと思える社会を作るために生(活)きる」しかないじゃん、ってなっちゃった今。
— Susumu Harada (@sagatman) 2018年2月9日
そして、こういった分野における課題を解決していくためには、これまで行っていたシンプルなデザインや情報発信だけでなく、「人を動かす仕組み」であったり「継続していく仕組み」の力が必要になってくる。それを成すためには「個人」で「責任を最小化」していては不可能でした。(※あくまでぼくの場合です。)
しかし、会社を作るにはぼくの力は全然足りていなくて、仕組みやお金の面でも不安しかなかったけれど、これまで一緒にやってきた仲間たちが、「一緒に苦労するから」と背中を押してくれました。
ただ、相手が「社会」とかいうレベルになってきたらインフルエンサーでもなんでもない無名の自分が戦うにはちょっと武器が足りなくて。そんな時に同じ船に乗ってくれるって言うもんだから、じゃあちょっとオラに元気を分けてくれ!みたいな感じで会社作ることになりました。
— Susumu Harada (@sagatman) 2018年2月9日
そういうわけで、これまで一緒にやってきた仲間と共に会社を作る、という結論に至りました。
これから
会社を設立する、と言うだけなら簡単ですが、ここからが結構大変だったです。
仏滅に登記したら帰りに電車止まってるし雪降ってくるしで、これ以上悪くなることはないな、と思って前向きになれました。 pic.twitter.com/RpVuWGgmCx
— Susumu Harada (@sagatman) 2018年2月8日
そのあたりのことは、続く。
そんな感じで。