無事にアメリカから帰国し、これから拠点を日本に移して活動します。
そのためにまずは国内での通信環境を整える必要があるのですが、最初にやはり、生活必需品であるスマホの運用をどうするか決めなくてはいけません。
といっても既存の大手携帯会社と契約はしません。
サンフランシスコでSIMフリーのiPhone SEを手に入れて来たので、これにMVNO(Mobile Virtual Network Operator/大手キャリア以外の会社)から販売されている格安SIMカードを挿して使います。
こうすることで、なんと月々2000円ほどでスマホが使えるんです!とはいえ、格安SIMに関してあまり知識がなかったので、様々な人にアドバイスをもらいつつ色々調べてみたことをまとめてみました。
ぼくと同じように、これから格安SIMを使い始めたいという方の参考になれば幸いです。
格安SIMの基本知識
そもそも格安SIMとはなんなのか?
別名MVNO(Mobile Virtual Network Operator)と呼ばれるこの仕組みは、名前の通り「格安」でスマホなどでインターネットが利用できるサービスです。
なぜそんなことが可能なのかというと、MVNOの会社が大手携帯キャリアから電波の権利を購入し、顧客へと販売しているから。
本来docomoやauなどの大手キャリアとの契約は、安定した回線とともに様々なサービスが一緒にパッケージになったものですが、このようにしてMVNOが間に入ることで余分なサービスがなくなり、代わりに低価格を実現することができているんですね。
機種代+契約期間
ぼくはiPhoneユーザーなので、例えば大手三社(au,docomo,softbank)でiPhoneを使うとなると、機種代はこのようになるみたいです。
>【比較】3キャリアとAppleで比較!iPhone SEの端末代金・実質負担額 – iPhone Mania
同じ機種の二年間縛りがありますが、実質、毎月の負担額はキャンペーンを利用すれば500円前後と、機種代はあってないようなものですが、いずれにしても二年契約を強制されるのは気に入りません。
格安SIM(MVNO)の利用の場合は、基本的にこの契約期間がありません。(一部MVNOによっては指定アリ)
ただその代わり、機種を分割で買うという選択肢もないので、SIMフリーもしくはMVNOが提携している回線に対応している機種を事前に一括で購入する必要があります。
ぼくの場合はアメリカでSIMフリーのiPhone SEを購入して来たのですが、最近ではSIMフリー端末も結構安く買えるようになってきましたね。
月額料金
月々の利用料金は、大手キャリアの場合だと上記の機種代に加え、通話し放題+データ3~5GBのプランで5,000円後半〜7,000円弱の料金になる模様。
これが格安SIMを利用する事によって、例えば通話料40円/分+データ3GBで1,600円前後と、価格の差は歴然です。
MVNOの場合通話料が高すぎるのがネックですが正直電話ならLINEやメッセンジャー、Skypeなどで大体済むので問題はありません。
また、公式アプリであるDMMトークやLINE電話を利用することで電話代を半額=20円/分にすることができます。
MVNOのデメリット
いいところばかり羅列しましたが、MVNOにはデメリットもあります。
@docomo~とか@softbank~みたいなキャリアメールが使えなくなる
各キャリアに付随して提供されるメールアドレスが、MVNO利用の場合は使えません。
ガラケーの時代、LINEなんてなかった頃はみんなこれでやりとりしてたんだよなぁ。
今はもう、GmailやらYahooメールなどでメールは代用出来るので、メールという点では特に困る事はないはずですが、これの最大の難点はLINEの年齢認証ができなくなる(IDや検索が使えなくなる)ということ。
これに関しては多少面倒な手続きをすればできる裏技もあるようです。(めんどくさかったのでやってません)
通信速度が低下する
またやはり、格安SIMの通信速度は大手三社(キャリア)に比べるとどうしても遅くなってしまうようです。
というのも、キャリアの場合は端末を通して各地に配置されたアンテナを経由してネット接続が確立するのに対し、MVNOの場合は端末からアンテナを経由し、さらにそこからMVNOの通信網をとって初めて接続されます。
これは、MVNOが大手キャリアから通信網を借りている(購入している)ことに起因しており、故にMVNOの通信スピードはキャリアを絶対に越えられないという悲しい現実があります。
とはいうものの、実際のところはどうなのか?
実際使用してみた感想を、下部で紹介していますのでチェックしてください。
豊富なMVNOの選択肢
とは言え、やはり安価でスマホが利用できるMVNOを使わない手はありません。
運用するのを決めたはいいものの、すでに多くの種類があるMVNOからどこを選べばいいのか難しいところ。
基本的にはau/softbank/docomoのどの回線を使うかとそのMVNO特有のプランの組み合わせで選ぶのが定石。
ざっと並べるとこんな感じ。
-
docomo系
- IIJmio(みおふぉん)タイプD
楽天モバイル
- OCN モバイル ONE
- mineo
- DMMモバイル
- NifMo
- BIGLOBE SIM
- FREETEL
-
au系
- mineo
- UQmobile
- IIJmio(みおふぉん)タイプA
-
softbank系
- Y!mobile
この中でぼくは、田舎で生活することも踏まえてもっとも電波が強いdocomo系から、業界最安値であるDMMモバイル
を選びました。
DMMモバイルの料金体系
データSIMプラン
通話が出来ない、データ通信のみのプランです。
容量 | 価格 |
---|---|
ライト※1 | 440円 |
1GB | 480円 |
2GB | 770円 |
3GB | 850円 |
5GB | 1,210円 |
7GB | 1,860円 |
8GB | 1,980円 |
10GB | 2,190円 |
15GB | 3,600円 |
20GB | 4,980円 |
通話SIMプラン
通話もデータ通信も可能なプランです。
容量 | 価格 |
---|---|
ライト※1 | 1,140円 |
1GB | 1,260円 |
2GB | 1,380円 |
3GB | 1,500円 |
5GB | 1,910円 |
7GB | 2,560円 |
8GB | 2,680円 |
10GB | 2,890円 |
15GB | 4,300円 |
20GB | 5,980円 |
最近ではLINEなどで電話もできるようになっているので、正直通話機能なんていらない、という人もいるでしょうが、データSIMのデメリットとしては電話番号が発行できない&SMSが利用できないということ。
ぼくの場合、仕事上電話が使えないというのはあり得なかったので、通話SIMのプランを選びました。
DMMモバイル契約の手続き
ではここから、実際にDMMモバイルを導入するまでの手順を紹介します。
パッケージ購入かオンライン申し込みか
DMMモバイルには二つの導入方法があります。
DMMモバイルの公式サイトから直接申し込んでSIMカードを受け取るか、amazonでSIMカードを買うか。
公式サイトから購入すると事務手数料3,000円がかかるのですが、amazonでSIMを購入するとその手数料がかかりません。
SIMは1,000円以下で購入できるので、使わない手はないでしょう。
…と言いながらぼくはこの事実を知らずに公式HPから直接申し込みをしました。
申し込み
というわけで、公式HPから申し込む方法をご紹介します。
▶︎DMMモバイル
まずはお申し込みへ。
この中でぼくは、端末ありで乗り換えなしなので、新規番号で申し込むを選択。
今までにDMMモバイルを使った事がない方は新規登録の必要があります。
(※AmazonでSIMをすでに手に入れた方は、同封用紙の指示に従ってください)
以下に表示されるような書類が必要になるので準備しましょう。
表示に従って、内容を入力していきます。
利用したいプラン、使う端末などを設定。
問題がなければ、この内容で申し込むで完了。
これが完了した後、登録したメールアドレスの認証から、支払い用のクレジットカードと公的書類の提出が必要になります。
公的書類の提出は、パソコン、スマホ、FAXから提出方法が選べるのですが、ぼくはスマートフォンからQRコード→URL先で画像をアップロード、という方法で提出しました。(運転免許証)
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数日後、SIMカードが到着しました!
早速iPhoneに挿入して、設定します。
iPhone上での設定
まずは指定されったURLへとアクセス。
これはiPhoneなのでiOS端末を選択。
APN設定なるものを行います。
今回ぼくが手にしたのはDMMモバイルなので、上の方をタップ。
するとプロファイルのインストール画面に。
なんだかごちゃごちゃ言ってますが、とりあえずインストール!
以上でネット環境が整いました。完了。
使い方
DMMモバイルは、公式アプリを効果的に利用することでデータを節約することができます。
こちらがアプリの画面。
真ん中のが当月分の残容量。
その下にはチャージ画面があり、100MB(200円)500MB(600円)1,000MB(1,100円)と、自分の好みのデータ量を追加することができます。
また最下部の高速データ通信のON/OFFは、LTE回線利用の有無を選択でき、例えば3Gレベルで十分な通信しか行わない時などはこちらをOFFにしておくことでデータ通信量の節約になります。
また左上をタップすればメニューが開き、自分の契約プラン、電話番号(音声SIM利用者のみ)、請求内容などについての情報をみることができます。
四ヶ月使ってみた感想
…で、かれこれ四ヶ月ほどこちらのDMMモバイルを利用してみた感想ですが、
関西圏のあちこちで利用真っ最中のぼく的には全く不満はございません。
基本的には家ではWi-Fiを利用しており、外ではカーナビとLINE、たまにネットサーフィンくらい。
一応5GBのプランにしていますが、使い切ることはほぼありません。
早さも申し分なく、特に接続人数の少ない田舎ではWiMAXが全く届かないところでもなかなかのスピードで動いてくれています。
外で作業する際、WiMAXが届かない場所ではテザリングを利用するのですが、こちらでもブログの更新くらいなら全く問題なく、むしろ快適に運用できますね。
唯一難点があると言えば、電話代。
仕事で想像以上に電話を使うこととなり、こちらとは別に電話用のガラケーを持ち歩いているんですが、スマホ一台でことをすませられないのは少し億劫ですね。
ただしガラケーは仕事用と割り切っているので、プライベートな利用では断然お得になりました。
料金に関しては、毎月2065円が綺麗に引かれていくのみ。アメリカでも毎月$60払っていたことを考えれば、この安さは劇的です。
まとめ
いかがだったでしょうか、DMMモバイルのレビュー。
結論としては、以下のような人にすごくおすすめかなぁ、と。
- 電話はあまりしない
- docomo回線がいい
- できるだけ携帯代を安くしたい
キャリアからの乗り換えを検討している方はもちろん、DMMモバイルを検討されている方々のお役に立てれば幸いです。
そんな感じで。