旅好きな性分で、暇(とお金)さえあれば旅行をするのですが、今回はNYからの一時帰国に際して、フィンランドを経由し、さらには帰国後ほぼ間を置かずして台湾へと足を伸ばしてきました。
初のフィンランドに二度目の台湾だったのですが、この旅を通して「旅で人と出会うこと」の大切さを再確認することができました。
何があるかではなく、誰がいるか
ここ数年、旅をする時の指標の一つとして、その目的地に誰がいるのかを考えるようになりました。
例えその先に誰も知り合いがいなくとも、面白い人と出会えないかな、と期待して旅をしています。
観光地を巡ることを否定するわけではありませんが、そこに行った事実そのものより、誰かと会い話をする、という体験の方が、僕にとっては価値を感じることができます。
今回の旅も、どこへ行くかは僕にとってあまり重要ではありませんでした。
フィンランドに行ったのは初めてだったのですが、僕がここに来た目的はブログを通じて知り合ったエストニア在住のおのだまさしさん(@kankeri02)に会うためでした。
もちろんフィンランド、ヘルシンキという場所にも興味はありました。その景色を見てみたいという思いもありました。
でもそれより僕はただ、おのださんと話をしたかった。
おのださんはわざわざこの日のためにエストニア、タリンから二時間かけてフェリーに乗って来てくれました。
台湾もそうです。
元々今回は台湾に行く気はありませんでした。
ですが、これまたブログを通して知り合ったまえはらかずひろさん(@maechan0502)に誘われ、以前オンラインイベントでご一緒した台湾在住のモギサン(@maomuu)やKeddyさんと直接会おうということになり、急遽一週間前にチケットを購入。
モギサンはこれに合わせて帰国の予定を調整してくれましたし、Keddyさんも二時間近くかけて中壢から台北まで来てくれました。
かずさんにいたっては、直接会うのは初めてにも関わらず、家に泊めてくれ、三日間僕に付き合ってくれました。
先のおのださんも含め、どうして皆そこまでしてくれるのか。
それもまた、皆さんが「人と会うこと」を大切にしているからだと思います。
「会う」理由
人と会って、何を話すのか?
ずっと真面目な話をしてる訳じゃありません。
しょーもない話だって沢山します。
話のトピックなんて何でも良いんです。
ただ、「会って話す」という事実が大切なんです。
もちろん「×××について教えて欲しい」とか「情報交換したい」とか、会いたい理由や話したい内容はそれぞれ色々とあります。
でも、メールで済む話をわざわざ会って話したいと思うのは、会うという行為に価値を見いだしてるからじゃないでしょうか。
テクノロジーの進化で、昔に比べて「距離」はずっと近くなりました。
オンラインを通して世界中の人と繋がることはもう当たり前になりましたし、通話中に声のタイムラグに悩まされることもほぼありません。
実際今回お会いした方々とは、何度もオンラインでそうやってやり取りをしてきましたし、ツールを使えばいつでも声を聞ける人達でした。
でも、面と向かって話さないと分からないことってあると思うんです。
会って、その人の表情や仕草を見て、またそれを同じように見てもらって、そうやって生まれてくる関係性があるんです。
もちろんその結果、逆にうまく行かないことだってあります。
だけど、人と人が面と向かって言葉を交わし、そうやって相手のことを理解していく。それが元々のコミュニケーションだったはず。
大体、直接話してても理解できないのに、画面のフィルター越しに相手のことなんて分かんないですよ。
だからこれからも僕は沢山の人に会っていきたいと思いますし、そして自分もまた「会いたいと思ってもらえるような人間」になりたいと思います。