ここ数日、Instagramを中心に流行しているWebサービスがあります。
それが、フィンランド政府観光局の仕掛けた、フィンスコープ。
フィンランド発祥の占いで、その細分化された特徴的な結果が人気を博したのか、若い世代を中心に流行しているようです。
このサービスを見ていて、いくつか感じること、学ぶことがありました。
フィンスコープとは?
公式から引用です。
あなたのフィンランドのホロスコープは?
フィンランドの自然や、1年のサイクル、北の国、フィンランドに住む人々の特徴にちなんだフィンランド占い、「フィンスコープ」。フィンスコープに誕生日を入力して、自分のサインを見つけましょう!
(via:フィンランド政府観光局Facebookページ)
ちなみに、こんなサービスもありました。
フィンスコープだけじゃなかった。あなたの名前をフィンランド語にしてくれるフィンジェネレーターも素敵。
使い方
まずはこちらにアクセス。
↓
あなたのフィンスコープのサインは?
こちらで、生年月日を入力するだけ。
やることはこれだけ!
結果が表示されます。
結果について
僕は、穏やかな村の商人だそうです。
話好きで、人好き。仕事がすべてだが、それは、仕事を通じて他の人たちと触れ合うことができるからだ。自分のことは後回しにすることもある。
当たってるような間違ってるような。
結構自分のことを優先しがちな気がするんですが。笑
恐らくですが、
「〇〇な、〇〇」みたいな感じで結果が出るようです。
何故これほど流行しているのか?
こんなWebサービスの紹介だけでわざわざ記事を書いたわけではありません笑
僕なりに、このサービスが流行った理由をいくつか考察してみました。
シンプルなデザイン
なによりまず、このウェブページのシンプルな構成。
誕生日を入力するだけ、ってのはどれだけインターネットが苦手な人でも出来る。
出てくる結果も決して長ったらしくなく、ものすごくシンプルな数行。
そして最後に、シェアボタン。
このシンプルな構成が、一般のユーザーに受け入れられやすいのかな?と感じます。
占いという曖昧なコンテンツ
占いというのは、信じる人は信じるし信じない人は信じない。
結果がどんな形であっても、喜べるし、間違ってるな、と思っても意見を言える。
嫌な気持ちになったりすることもない。
だから、皆気楽に使えるんですよね。
SNSとの親和性の高さ
最初のシンプルにも繋がるのですが、背景の写真がフィンランドの美しさを全面に押し出した写真を利用しており、ビジュアル的にも綺麗。
携帯で見た場合もしっかりレスポンシブ対応しているデザインなので、InstagramやTwitterではスクリーンショットを撮って掲載する人が多いみたいです。
また、#finnscopeというハッシュタグをオフィシャルで推すことで、そこで様々な人が結果を共有できる状況を作り出しています。
Instagram photos for tag #finnscope | Iconosquare
確かに親和性高い。
何よりブランディングが巧み
まるでこのスタートアップ企業のようなウェブデザイン。
このコンテンツの見せ方は、フィンランドに対する興味を高めてくれることはあっても、マイナスイメージにするようなことはありません。
必要以上に、他のコンテンツやサービスをアピールするわけでなく、だけどこのシンプルさでフィンランドの良さを伝えられてる。
妙な先入観やイメージを植え付けることなく、スッと見てる側に入ってくる感じ。
それが、受け入れられやすく、またシェアを伸ばしている要因なのかな、と思います。
ここから学ぶこと
ものは試しに、日本の観光局のサイトを見てみます。
日本政府観光局(JNTO)
Japan National Tourism Organization | Index
こちらはフィンランドの本家サイト。
Japan National Tourism Organization | Index
フィンランド公式トラベル・ガイド — VisitFinland.com
あんまり色々言うとアレなので控えますが、どちらの方が魅力的で長く見ていたいかは一目瞭然ですよね。(ですよね??)
僕は、日本という国はめちゃくちゃ素晴らしいコンテンツをたくさん持っている国だと思っています。
これから2020年のオリンピック、そしてその後に向けて、日本にとってこの素晴らしいコンテンツ群を世界に向けてどう発信していくのかは非常に重要な課題です。
正直、海外に住んでる僕個人の目線から見て、政府主導の日本アピールなどはどうしてこうなったと思わざるを得ないところが多々あります。
(一部では功を成している部分もありますが。)
僕の友人も関わっている「MATCHA – 訪日外国人観光客向けWebマガジン」など、こういう若い人目線のサービスはもっと頑張っていって欲しいです。
僕自身も、ゆくゆくはこのようなことに協力していけたらな、なんて考えています。
ちょっとした流行のサービスから、色々考えるきっかけをもらえました。
サンキューフィンランド。
そんな感じで。
フィンランド行きてぇ・・・。