かなり出遅れてしまった感がありますが、2016年4月に発表された新型12インチMacbookを実は、同年6月に購入していました。その後かれこれ6ヶ月ほど使ってきた感想をレビューします。
Macbook 12インチをあえて選んだ理由
初期型の当初からこの12インチというサイズはいつか必ず欲しいと思っていたのですが、帰国後に仕事も本格化し、移動も増えてきたこのタイミングで購入を決意しました。
ぼくがもともとメインで使っていたのはMacbook Pro 15インチ(2013年モデル)なのですが、スペック的にはこれ一台でブログはもちろん、デザイン制作や動画編集まで滞りなくこなせる、非常に優秀なマシンです。
ただ最大の難点は重いこと。
これ以前にも2011年モデルのMacbook Proを使用しており、それと比べて格段に軽くなったのですが、それでも約2kgの本体重量は、常に持ち歩くにはなかなかタフでした。
また外で使うときには15インチというサイズは大きすぎました。
だいたい屋外での作業といえばブログやメールなど文章書きがメインなのですが、このための作業にわざわざ15インチを引っ張り出すというのはちょっと大げさ。
カフェによってはテーブルの半分以上をMacbook Proが占めてしまうこともあって、気軽に「ちょっと作業しようかな」というのにはあまり向いておらず、持ち歩いてはいたものの、いつも取り出すのを億劫に感じていたのが正直なところ。
さらには、これまでこれ一台ですべての作業を完結させていたので、正直キャパオーバーというか、アプリ入れすぎたり色々保存しすぎたりてて、もう中身が大変なことになっていました。
ぼくが主にPCで行う作業といえば、
- ブログ執筆
- メール/書類作成(Word/PPT)
- グラフィックデザイン(illustrator/InDesign)
- ウェブデザイン(SublimeText)
- 写真編集(Photoshop/Lightroom)
- 動画編集(Premiere)
あたりになるのですが、これらを一つのマシンでやるとなるとどうにも効率が悪い。
そもそも外ではデザインや動画にはほとんど触れないにもかかわらず、それに必要なスペックを持ち歩く必要もないので、モノ書き&簡単なデザインや写真編集程度の、出先でできる作業に特化したサブマシンが欲しかったのです。
なので、現在使っているこのMacbook Pro 15インチを「動画&がっつりデザイン」の専用機にし、「モノ書き&簡単デザイン」用として新しいMacbookを導入しました。
開封レビュー
相変わらず気持ちの良い、真っ白い箱。
薄さを強調するかのような、あえての正面ビューを施したデザインは、さすがAppleといったところ。
もうこのタイプの箱を開けるのは何度目かわかりませんが、相変わらずこの瞬間はドキドキでした。
ご尊顔を拝見。
薄いフィルムに包まれた黒いボディ。まだその黒さをはっきりとは確認出来ません。
そっとそのフィルム剥がすと…
その黒光り(?)するボディが姿を現しました。
この瞬間、ぼくの興奮は最高潮。
ぼくにとってこれまでMacbookといえばシルバーが常識。その常識が、まさに覆された瞬間でした。
いや、まじでかっこいいわスペースグレー。
そっと開くと、ディスプレイにもフィルムが。
なんだか、ええとこの娘が嫁に来た気分です。
そして、これが噂の打感が浅いというキーボード。
軽く押してみると、確かに浅い。
こちらに関しては、後のレビューで紹介。
付属品
付属品もチェックしてみます。
説明書関連と、アダプタと、新Macbookシリーズで標準搭載されたUSB-Cケーブル。
一応説明書を開いてみると、いつもついているアップルのステッカーの色がスペースグレイに!
ずっと白だったのに!なんかテンション上がる!(しかしどこで使うのかはわからない)
アダプタとケーブルはこんな感じでフィルムに包まれていました。
一見今までのもの(iPadの充電器とか)に似ていますが端子がUSB-C専用のものになっているので、既存の機器とは互換性がありません。
というわけで内容品を並べてみるとこんな感じ。
実にシンプル。無駄がない。これぞMacbook。This is Apple。
6ヶ月使った感想
と、過去を振り返りながら開封した様子をお伝えしましたが、ここからはその後6ヶ月使用した感想をお伝えします。
とにかく率直な感想を言うなら「最高」です。
何が最高なのか、一つずつ語っていきましょう。
軽さが最高
ぼくが今回の製品を購入した最大の理由は、軽さでした。
軽さといえばMacbookシリーズには言わずと知れたMacbook Airがありますが、実はこの12インチMacbook、実はMacbook Airよりも軽いのです。
これまでMacbookシリーズ最軽と言われたMacbook Airが1.35kgなのに対し、Macbookの重さは0.92kg。
実際持ってみるとこの軽さは一目瞭然。
片手でも余裕で持ち上げられて、Macbook Proをメインで使ってきたぼくからすれば、ちょっと笑いがこみ上げるレベル。
実際6ヶ月間持ち歩いてみて、その軽さによるストレス軽減から持ち歩く比率、取り出す場面が劇的に増えました。つまるところ生産性アップ。軽さは正義。
薄さが最高
また、外箱でもゴリ押しされていたこの薄さ。
カバンのちょっとした隙間にも入れやすく、パッキングの効率がぐっと上がりました。
軽さも相まってこれまた持ち運びしやすい理由の一つです。
サイズが最高
また12インチというサイズは、実際に使ってみて外で作業するのに絶妙というのを実感しました。
一時期はブログ専用機としてMacbook Airの11インチを使っていたこともあったのですが、正直11インチというのは”ギリギリ”のサイズでした。
ブログを書く、というだけなら問題ないのですが、写真編集であったり、ちょっとしたデザインカンプを作るのにはあとほんの少し物足りない感じ。
そこに対し、この12インチというのはまさに”かゆいところに目が届く”サイズ。
それでいてコンパクトさが失われていないので、カフェはもちろん、自宅でも、病室()でも、それほど大きなスペースを必要とせずに作業することができます。
スピードが最高
予期せぬ喜びだったのが、12インチMacbookの立ち上がりの早さ。
電源ボタンを押してからログインページに行くまでのスピードが劇的に早いです。
Macは購入してすぐは立ち上がりも早いのですが、しばらく使っているとどんどん電源の立ち上がりが遅くなっていきます。
それに対しこのMacbookは、半年経ってもそのスピードダウンを一切感じさせません。
素早く取り出し、すぐに立ち上げて仕事を始められる。
とにかくノマド的な働き方に即した作りになっています。
キーボードが最高
この新しいMacbookシリーズでは、バタフライキーボードという、おそらくは本体の浅さを追求するために打感がかなり浅い仕様のものに変更されています。
このキーボード、初めて触った時は正直戸惑いました。
というのも、これまでぼくが使ってきたMacbook Pro、Macbook Airと比較しても明らかにキーボードの「押してる感」がないんです。
特にぼくみたいにキーボードを「叩く」タイプの人間にとっては、非常に物足りないのでは、とすら思っていました。
ただ各方面から「慣れたらやめられない」とか「他のキーボードが使えなくなるくらい気持ちいい」なんて話も聞いていたので、ぼく自身も「慣れ」に期待したところ
なるほどでした。
確かに未だに、他人がこのキーボードに触ると驚かれますし、これまで深いキーボードに慣れてきた人であれば違和感がぬぐいきれないかもしれませんが、6ヶ月このキーボードに触れ続けたぼくとしては、「バタフライキーボード最高」です。
「浅さ」は次第に自分の力のコントロールがわかってくれば慣れてきますし、むしろ浅いおかげ使う力も減り、タイピングのスピードが向上したにも関わらず疲れが減りました。
元々のメインマシンであったMacbook Proは今はデザイン/写真/映像編集などの専用機になっていますが、たまにそちらのキーボードを使う時に「押しにくいなぁ」と思うようになったほどです。
USB-Cという問題点
と、いいところばかり挙げてきましたが 12インチMacbookの最大の問題点、USB-Cにはやはり触れる必要があるでしょう。
ご存知ない方のために説明すると、極限の軽さ&薄さを目指すが故にこの12インチMacbookには外部器接続用の端子が一つしかありません。(しかも電源と併用)
これは通常のUSBポートではなく新規格のUSB-Cというもの。
このUSB-Cでは、今まで使っていた多くのUSB機器をそのまま接続することができません。
動画や写真を多く扱うぼくにとってもこれは非常に痛い部分だったのですが、先日写真と音楽を保存していたHDDがぶっ壊れてアメリカ横断中の写真の原板と10年間溜め込んできた2万曲のMP3音源がパーになったという悲劇に見舞われてから、今後は基本的に外部ストレージを信用しないことにしました。
故にMacbookを購入する際も容量が大きいものを選び、同時にファイルの保存もGoogleドライブやDropboxなどのクラウドサービスを積極的に利用するなどして、できる限り従来のUSBによる外部ストレージの使用を控えるようにし、そもそもUSBを使わなくていい状態を目指しています。
とは言えやはり完全にUSB機器から離れることはできないので、これに関しては外付けのアクセサリでカバーしています。
ちなみにこのUSB-C、規格が変わっただけだと一体誰得なんだという話ですが、今までの電源ケーブルと違いUSB型になったことで、モバイルバッテリーからの給電が可能になりました。
USB-CとUSB3.0(2.0)を繋ぐケーブルさえあれば、今まで重い電源アダプターを持ち歩いていたのが、普段それとは別に持ち歩いているモバイルバッテリーのみでスマホだけでなくMacbookも充電することができます。
軽く、薄くなっただけでなく、一緒に持ち歩くものも減る。
頻繁に移動して、あちこちで仕事をしなくてはいけないタイプの人にとっては、これは非常に大きなメリットではないでしょうか。
ブロガーにとっては最適解では?
とにかく使っていて思うのが、このマシンはブロガーにとって最高の機体だということ。
ジャンルにもよると思いますが、ブロガーのパソコンにおける主だった作業といえば、記事の執筆と写真の編集、ネットの閲覧&投稿など。
このくらいの作業なら、12インチMacbookの性能は十分すぎるほど。
その上でこの軽さや薄さ、取り回しの良さは、取材や外での作業などにも非常に適しており、いつでもどこでもすぐに記事が書けるなど、まさにブロガーにとってはこの上ないスペックです。
移動の多いビジネスマンにとっても外での書類仕事をするなら、上と同じ理由でかなり使いやすいでしょう。(むしろオーバースペックかも)
またその持ち運びやすいサイズ感とカラーバリエーションから、より幅広い層、特に若い女性のMacデビューにもいいかもしれませんね。
まとめ
- 持ち運びに適したノートPCの最適解!
- ブログや書類仕事なら余裕!
- USB-C問題はアクセサリで凌ぐ!
- スペースグレーマジかっこいい!
そんな感じで。
紹介した商品
ぼくが買ったやつ
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