フィレンツェの人気観光地のひとつであるウフィツィ美術館は、フィレンツェを実質的に支配していたメディチ家により16世紀に建設された、メディチ家の美術品を展示する美術館。
古代ギリシア、ローマの彫刻をはじめ、ボッティチェリや、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラッファエロらなどのルネサンスの巨匠の作品などが約2500点も展示されています。
年間の来場者数は200万人を超えると言われ、普通に入場しようものなら2~3時間待つことも。
しかし事前にちゃんと予約をしておけば、スムーズに入場することができます。
この記事では、ウフィツィ美術館を予約していく方法と、実際に行ってみたレポートを紹介していきます。
ウフィツィ美術館のチケットの料金について
2018年3月より、ウフィツィ美術館は新しい料金体系となりました。
- 2018年3月1日から2018年10月31日まで20ユーロ
- 2018年11月1日から2019年2月28日まで12ユーロ
ただし、予約して行く場合はこの料金に1枚あたり4ユーロの手数料が追加となります。
この価格を高いと見るか安いと見るかですが、4ユーロで待ち時間を大幅に短縮できると思えば、個人的には手数料を払っても予約していくことをおすすめします。
ウフィツィ美術館の予約方法
ウフィツィ美術館の予約方法は以下の3つ。
- 公式チケット予約サイト(B-ticket)から予約する(英語/イタリア語)
- チケットのオフィスに電話して予約(英語/イタリア語)
- 海外ツアー予約サイトVELTRAで予約(日本語)
英語やイタリア語に不安のある方は日本語が使える「VELTRA」を利用した方法がおすすめですが、ぼくは1番の「B-ticket」を利用してチケットを購入しました。
実際にぼくが行った方法を紹介します。
B-ticketでチケットを見つける
▼まずは「B-tcket.com」にアクセスし、GALLERIA DEGLI UFFIZI(ウフィツィ美術館)の「BUY YOUR TICKETS」クリックします。
▼次のページでは、日程を選ぶことができます。イタリア語と英語を切り替えることができます。
ウフィツィ美術館に行く日程を選んだら、次は時間帯です。
▼15分区切りで、入場する時間を購入することができます。
長居したい人が多いのか、午前中から売り切れていく傾向があります。
▼「Reduced and combo」のボタンをクリックすると、割引(Reduced)とセット(Combo)のチケットを選択できます。
- 割引料金はEU加盟国に市民権を有する18~26歳の人のみに適用されます。
- 無料料金は、18歳以下(16歳以下は大人の同伴が必須)の全員に適応。
- その他、EU圏内で学ぶアート系の学生や教職員、その他関連団体の職員などは無料で入場することができます。
- 毎月第1日曜日は無料開放の日となります。(大混雑するようです)
▼時間を指定したら、一番したのIn to the shopping cartをクリック。
▼次ページの内容に問題がなければ、Privacy Policyのチェックボックスにチェックを入れて「Continue」を押して手続きをすすめてください。
会員登録/ログインの画面になります。
▼おそらく多くの方が初めてなので、Registerを押して会員登録をしましょう。
(すでに会員登録したことがある方は、Loginで大丈夫です)
▼念のため、すべての項目の和訳をつけておいたので参考にしてください。(*マークが付いている項目のみ必須なので、ないところは飛ばしても大丈夫です。
▼すべての入力が無事完了すると、登録したアドレスにパスワードが掲載された確認メールが届きます。
▼メールに掲載されていた情報を入力して、ログインしましょう。
無事にログインできたら、ショッピングカートから、決済を行いましょう。
チケット料金の支払い
▼クレジットカードはVISA/Mastercard/America Express/JCB/Dinersを利用できます。
▼Buy Nowをクリックして、クレジットカード情報を入力します。
無事に支払いが完了したら、登録したメールアドレスに「La tua conferma ordine」というメールが届きます。
▼このメールに書かれた「Order no.(予約番号)」と「Customer(名前)」、「Customer Number.(顧客番号)」が受け取りに必要な情報となります。
▲ぼくは念の為、このメールを印刷して持っていきました。
※ちなみにこの時は、以前の料金体系なので現行の料金とは異なります。
チケットの受取り
当日、チケット受け取り窓口へと向かいます。
受け取り窓口は「3番」。
▼メインエントランスの、ちょうど向かい側の建物の一階にあります。
時間によっては、ここでもチケットの受け取りのために人が並ぶので、チケットの受取は時間に余裕を持って行うようにしましょう。
▼印刷したメールを見せたら、とても簡単にチケットを引き換えてくれました。
ウフィツィ美術館へ入館
受け取ったチケットを持って早速入館します。
▼ちなみにここがエントランス。
この列がどうなっているかというと…
▼この長蛇の列。
ちなみにこれ、事前に受け取ったチケットを持っている人の列です。
反対側に一般の列があるんですが、倍以上です。
絶対予約した方が、いいですよね…(笑)
ちなみに英語やイタリア語でチケットを予約するのが怖い、という方は、日本語で使える海外ツアー予約サイト、VELTRAを使うのがおすすめです。
ウフィツィ美術館に行ってきた
事前チケットを持っている人たちの列は比較的入場がスムーズで、一見長く見えた列も、30分程度並んだくらいで入場することができました。
▼基本的には、このような廊下が内側にある部屋をぐるっとかこんでおり、廊下から順番に部屋を見ていく、というのがこの美術館の鑑賞の仕方になります。
▼廊下には彫刻、天井にもびっしりと絵画が描かれており、建物の中を余すことなくアートが埋め尽くしています。
部屋の中は、シンプルな展示から、びっしりと絵画や彫刻に埋め尽くされた部屋まで、様々。
▼こちらは最も美しい部屋と言われる、トリブーナ。メディチ家のコレクションがしきつめられています。
▼廊下の窓の外からはドゥオモを見ることができたり
▼反対側からはアルノ川、ポンテ・ベッキオ橋を望むこともできます。
ウフィツィ美術館の名作絵画たち
ここからは、ウフィツィ美術館の主だった展示品の一部を、少しだけ紹介します。
▼荘厳の聖母(ジョット)
▼受胎告知(シモーネ・マルティーニ)
▼聖母戴冠(ロレンツォ・モナコ)
▼春(ボッティチェリ)
▼マニフィカトの聖母(ボッティチェリ)
▼ヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)
▼ウルビーノ公夫妻の肖像(ピエロ・デッラ・フランチェスカ)
▼受胎告知(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
▼ウルビーノのヴィーナス(ティツィアーノ)
▼ホロフェルネスの首を斬るユディト(カラヴァッジオ)
ウフィツィ美術館への行き方
ウフィツィ美術館へは、フィレンツェの玄関駅、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅から徒歩がおすすめです。
ゆっくり歩いても20分、スムーズに歩いけば15分程度で到着します。
バスやタクシーを使うこともできますが、街の景色を楽しんでいるといつの間にか着くので、ぜひとも徒歩で行ってみてください。
住所Piazzale degli Uffizi, 6, 50122 Firenze FI(Googleマップ)
そんな感じで。