映画「冷静と情熱のあいだ」が好きです。
>>>映画「冷静と情熱のあいだ」に対する15年の想いをぶちまけます。
好きすぎて、自分の30歳の誕生日をフィレンツェのドゥオモで過ごして来ました。
もちろんドゥオモだけでなく、あの映画に使われたフィレンツェのロケ地の数々を徹底的に調べ、分かる範囲をとことん巡ってきました。
この記事では、各スポットを地図付きで紹介するのはもちろん、最後にはぼくのおすすめロケ地巡りルートマップも掲載しているので、フィレンツェで「冷静と情熱のあいだ」のロケ地巡りがしたい同志の皆さんは、ぜひとも参考にしてください!
※ここ見逃してるよ!って情報があったらぜひ教えてください。リベンジしにいきます。
ぼくが訪ねたフィレンツェの「冷静と情熱のあいだ」ロケ地一覧
- ウフィツィ美術館
- Opus Ballet(工房)
- Zecchi(ゼッキ)
- サンタ・トリニタ橋
- ポンテ・ベッキオ橋
- La Bottega Del Chianti(雑貨屋)
- 順正の家の近くの三角コーナー
- サンティ・アポストリ教会
- Alla Vecchia Bettola
- レプッブリカ広場
- サンニコロ橋
- サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
- サンティッシマアンヌンツィアータ広場
- ジュゼッペ・ポッジ広場
- サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
「冷静と情熱のあいだ」ぼくのロケ地の巡り方
とにかく可能な限りロケ地に行きたかったぼくは、まず様々な情報をかき集めて自作のロケ地マップを作成しました。(上に表示してるやつ)
こちらを参考に、訪ねたいシーンを全てスクリーンショットで撮影。
ロケ地の選定は、とにかくネット上の情報をかき集めるだけでなく、DVD(Rosso)の特典についていたガイドやDVD(Blu)についていたコメンタリーなどもチェックしながらヒントを得ていきました。
現地ではスマホに保存したそのスクショたちを見ながら現地で景色と照らし合わせ、可能な限り実際の画角と同じような写真を撮影しました。
また各ロケ地ではイヤフォンでBGMを再生。セリフを脳内再生しながら現場をイメージするというこじらせぶりを発揮し、これでもかと言わんばかりにフィレンツェを堪能しました。
多分はたから見たらすごく幸せそうだったと思う。
「冷静と情熱のあいだ」時系列に沿ってロケ地紹介
ルートの効率性を一切無視し、まずは映画の時系列にそって、ぼくが訪ねたロケ地を紹介します。(おすすめのルートは最後に紹介します)
著作権の関係で映画のシーン画像は掲載することができないので、気になる方はぜひ実際の映像と見比べながらご確認ください。
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ウフィツィ美術館
映画の冒頭。「1994年 春」のサブタイトルの後、鐘の音とともに始まるあのシーンの舞台となったのがここ、ウフィツィ美術館。
ファンなら、この廊下を歩きながら、順正の「修復という仕事を勉強するために、イタリアに渡ったのは、ぼくが23の時だった。」のあの独白脳内再生されること間違いなし。
ちなみに普通に行くと馬鹿みたいに並ぶので、チケットは事前予約していきましょう。
>>>ウフィツィ美術館は予約なしでOK?チケットの種類や予約方法を紹介
フィレンツェの工房
映画を見た人にとっては忘れられないあの景色。
ここを自転車で漕ぎ出していく順正の姿。
あるいは順正が原付で走り出すのを見送る、高梨の意味深な顔つき。
勝手に蘇ってきます。
ちなみに実際のこの建物は、Opus Balletというバレエ教室のようです。
勝手に入ってよかったのかわからないのですが、門が空いていたので少しだけエントランスにお邪魔して写真だけ撮ってきちゃいました。
Zecchi
こちらは順正が通う画材屋さん。
「石膏入れました?」「全部入ってるよ」からの自転車転がすシーンは、あまりにも有名。
あのドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)が、道の奥の方にチラ見えしてるのが、たまりません。
サンタ・トリニタ橋と角
エンヤのBGMをバックに、自転車を漕ぐ順正。
次に紹介するポンテ・ベッキオ橋を背景に走っているのが、このサンタ・トリニタ橋。
▼そしてサンタ・トリニタ橋を渡り終えてすぐの角。
このシーンを、画像左手に向かって順正の自転車が駆け下りていきます。
▼そしてサンタ・トリニタ橋をバックにしたこの道を、川沿いをスーッと南下。
ポンテ・ベッキオ橋
次のシーンで、背景に出てくるのがこのポンテベッキオ橋。
ちなみに実際に行ってみると、順正が明らかにおかしなルートを走っているということに気付きます。(笑) 一回通った道を逆走してる。
ここは映画と同じ画角を撮影するのは不可能でした。
La Bottega Del Chianti
そしてやってくる、例のあの場所です。
ほんの1シーンなのに、ファンにとってはあまりにも有名な場所。
この角を、自転車を蹴りながら走っていく順正の姿が印象的すぎます。
ちなみにお店も、ばっちり昔のフィガロで紹介されてたみたい。
サンティ・アポストリ協会
ダニエラの叔母(とダニエラ本人)の結婚式の舞台となり、あおいと順正とあおいの偶然の再会の場所であるサンティ・アポストリ教会。
中の撮影は別の教会だったらしく、中に入ってみると見慣れない景色でした。
この教会を正面に向き、振り向いた先があの、順正が自転車のチェーンを直していたあの路地です。
あおいだけが気付いたあのシーンを、ぼくもちゃっかり再現してきました。
誰に撮ってもらったのかって?
あおいだよ!!!
Alla Vecchia Bettola
「子牛の胃袋のトマト煮と白インゲンのパスタも追加して。白インゲンのパスタは白インゲンを抜くよう言って。」という映画史上に残る名台詞が生まれたのが、このレストラン。
しかし、ぼくが訪ねたこの日はまさかの閉店日…。
あまりに悔しかったですが、また来る理由になったと前向きに捉えることにしました。
順正の家の近くの三叉路
あの、伝説のシーンの舞台がここ。
実際来てみると、かなり急な坂道。順正、こんなところ自転車で通ってたのか、と思うとちょっとゾッとします。(そりゃバイク買うわ)
同じ画角で撮影しようとしたのですが、多分結構高さがいります。
レプッブリカ広場
芽実が、切り裂かれた絵の事情聴取から開放された順正を待っていたのがこの広場。
フィレンツェの中心部のような場所で、ここから様々な観光スポットにアクセスすることができます。
サンニコロ橋
工房の閉鎖が決まった後、帰国前にジョバンナと順正が歩いたのがここ。
実際、ここでのひとときがジョバンナとの最後の瞬間だったことを思いながら歩くと、なんとも言えない気持ちになりました。
ここから見る景色フィレンツェの景色はまた一味違った良さがあるのですが、ファンなら思わず「君の持ってる、まっすぐなひたむきさってやつ?俺のもっとも苦手とするタイプだ。」と口にしながら、高梨の気持ちで眺めてしまいますよね。(「先生は、君に惚れてたのかもしれないな…」か!?)
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)
お待たせしました大本命。
ドゥオモこと、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。
本当は順正と同じように朝一番に最初に登りたかったのですが、少し前から入場制限がかかるようになり、予約した時間でないと登れなくなりました。
>>>フィレンツェのドゥオモは予約必須!チケット料金や行き方について
赤い屋根で染まる、あの美しい街並み。
タイミングがあえば、あの再会のシーンで聞こえたジョットの鐘の音を聴くことができます。
サンティッシマアンヌンツィアータ広場
ドゥオモでの再会の後、二人がぎごちない会話をするのがこの、サンティッシマアンヌンツィアータ広場。
「そうじゃないよ」
「困ってる」
「戸惑ってるんだよ。”戸惑う”。わかる?」
「いいの 私も同じだから」
何度見ても、ああもう!となるあのやり取り。
そして、ウソをつくあおい。
一人、ここでなんともセンチメンタルな思いに駆られました。
ジュゼッペ・ポッジ広場
あおいに連れられてやってきたコンサート会場が、このジュゼッペ・ポッジ広場。
ここで二人は、さらなる再会をすることになります。
▼ちなみにこれがあのベンチか!と思って撮影したのですが、あとで見返すと全然違いました。
あれはコンサート用のセットだったのか、あるいは撤去されてしまったのか。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
「順正に、会えてよかった」
そう言い残したあおいを思いながら、再びジュゼッペ・ポッジ広場へと向かい、あおいがミラノへいることを知った順正。
その彼が原付き飛ばして全力で向かうのがこのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅。
人の行き交うホームであおいの姿を探す順正の姿に、一体何度共感し、共に焦燥したことか。
「冷静と情熱のあいだ」おすすめのロケ地巡りルート
…とまぁここまでフィレンツェの「冷製と情熱のあいだ」のロケ地を映画の時系列で辿っていきましたが、実際はフィレンツェの中でも色々と分散していて、効率よく巡るなら時系列は完全に無視したほうがいいです。
というわけで、上記で紹介したスポットたちを巡る、ぼくのおすすめのルートをまとめました。
すべてを1日で回るのは事実上不可能だと思うので、2日で分けるルートにしています。
※地図の左上のボタンを押して、1日目と2日目を切り替えてください
1日目
1日目はまず、東側のスポットをメインで攻めます。
- サンタ・マリア・ノヴェッラ駅
- サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)
- Zechhi
- レプッブリカ広場
- サンティ・アポストリ協会
- +a Bottega Del Chianti(雑貨屋)
- サンタ・トリニタ橋
- Alla Vecchia Bettola(レストラン)
- Opus Ballet(工房)
宿泊地にもよりますが、まずはフィレンツェの玄関口、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からスタート。
初っ端ではありますが、一番スムーズに最初に出会うのがサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂なので、とりあえず様子見。
そこからはサンタ・トリニタ橋まではほとんど近隣なので、散歩感覚ですぐに回ることができるでしょう。
ランチorディナーでAlla Vecchia Bettolaに行くといいですが、ここが少し距離があるので、バスを使って行くのをおすすめします。
ただ、ディナーでAlla Vecchia Bettolaに行ってしまうとOpus Balletが夜になってしまうので、先にOpus Balletをバスで見に行って、そこからAlla Vecchia Bettolaに戻るルートの方が良いかも。
2日目
2日目はウフィツィ美術館から西側のスポットをメインで攻めます。
ウフィツィ美術館はとにかく混むので、朝一番のチケットを予約して先に行ってしまうのが一番効率的です。
>>>ウフィツィ美術館は予約なしでOK?チケットの種類や予約方法を紹介
ウフィツィが終わったらポンテベッキオ橋を渡ってアルノ川の南に行き、少し歩いて順正の家の三叉路をチェック。
そこから川沿いをのんびり散歩しながら、ジュゼッペ・ポッジ広場でコンサート鑑賞ごっこ。
さらにサン・ニコロ橋でジョバンナ先生を見送った後はバスに乗り、サンティッシマアンヌンツィアータ広場を経由して再びサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂へと戻ります。(このタイミングでドゥオモに登ってもいいかも)
そして最後はサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に戻って終了です。
「冷静と情熱のあいだ」のロケ地を巡ってみて感想
正直なところ、「行ったら思ってたんと違った。がっかり。」なんてことも想定していました。
撮影はかなり綺麗にされていたけれど、実際行ってみたらめっちゃ汚かったとか、治安が悪くて嫌な思いをしたとか。(ニューヨークではあるあるなので)
だけど、フィレンツェはフィレンツェでした。あの映画で見たまんま。
もちろん、もう20年近く前の映画なので変わっている部分も少なからずありました。
だけど、さすがは時間の止まった街。
ぼくが憧れたあの街が、あの光景が、そこにはありました。
本当に行ってよかった。
決して安いお金ではなかったし、かなり長い休みを頂いて周りにも迷惑をかけてしまったけど、それでも行ってよかった。
15年前の自分の想いを果たすことができてよかった。
残念ながらあおいとの再び結ばれる、なんて美しいイベントはぼくにはなかったけれど、少しでも、あの順正とあおいの物語を人生の一瞬、追体験できてよかった。
絶対また行きます。
そして、次はミラノも攻略せねば。
「冷静と情熱のあいだ」への想い、まだまだ止まらなさそうです。
そんな感じで。
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