佐用町にぼくらが作りたい「場」って、こんな感じです。

Sayo no tamariba ec

佐用町に住み始めてはや一年が過ぎました。

毎度“metroglyph”にお越しいただきありがとうございます。さがやん(@sgyn710)です。

ボロボロだった家をだらだらと改修しながら、町内外の人にふんわりと「この家で何かをしますよ」ということを匂わせつつ、気がつけばすっかり時間が経っていました。

実のところ、この家の活用方法について具体的なイメージが固まったのはここ最近のことで、それまではいつ何をするのかが少し曖昧なままでした。

ただここ最近、改修が一気に進み、家に色んな人が遊びに来てくれたり、話を聞きたいと言ってくれるような人も増えてきたことから、今一度ぼく(ら)がこの家で何をしようとしているのかを文章化しておくことにしました。

よろしければお付き合いください。

佐用の家について

ぼくがここへ住むことになった簡単な経緯はこちら(大都会から田舎へ。兵庫県の佐用町へと拠点を移しました。)を参考にしていただくとして、現在この家は、大阪の日本コミュニティサポートという会社が借主で、自分はそこで住み込みの管理人というような立場です。

雇用関係はなく、家賃タダの代わりにその家の運用をぼく=BALUE Projectが任されている、というような感じ。

家の扱いに関しても、どういう風に改修するのか、どんな用途で使うのかの指針など、基本的に一任されています。

社長は社長で、この家を起点に色々とやりたいことがあるので、メリット的なところは大丈夫のようです。(多分)

たまり場

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そんなわけで当初からこの家では、何らかの形での”たまり場”を作りたいと思っていました。

参照:面白い”まち”にはいつも「たまり場」がありました。

これは別に”まちおこし”をしたいとかそういう想いから来ているものでは別になくて、ただただぼくが自分の好きな場所を作りたい、と思ったから。

もちろん”たまり場”が、まちおこしやまちづくりへと繋がる可能性があるのは事実で、ここでも結果的にそういう文脈にも繋がればいいな、という淡い期待はあります。

具体的に何を作るのか

一言で”たまり場”といっても、どういう施設なのかという話ですが、平たく言えば「カフェ」を作ろうと思っています。

工事しはじめのころ。ほとんど廃墟だった。

と言ってもそれほど本格的なものではなく、ちょっとした飲み物と軽食程度を「場代」として形式的に出すだけで、あくまでもメインの提供物は「場(空間)」。

ニューヨーク時代の友人でインテリアデザイナーである尾尻知奈美ちゃんに起こしてもらった初期のイメージ案

当初はコンセプト的にも、いわゆる「カフェ」なイメージでした。

おいしいものとかここでしか食べれないもので人を呼ぶのではなく、ぼくという人間を含めた「場」の空気感を提供するイメージ。

ぼくが気取ったお店が苦手なこともあって、全く気を張る必要のない、全力で力の抜ける空間づくりを目指しています。

また二階の部屋は宿泊できるように準備しているので、需要があればホームステイ型の民泊も可能です。

需要はあるのか?

立地は、平均年齢60歳を越える限界集落の中で町の中心部からも車で15分。アクセスは決してよくありません。

そんなところにこのような「場」の需要があるのかと聞かれれば、はっきり言ってないと思います。(笑)

ただ、縁で引き寄せられたここに、自分の思い通りの場所を作りたいという欲求

その感覚を共有できる人たちと繋がれるかもしれないという期待

あわよくばこれで”まち”に貢献できかもしれないという思惑なんかが入り混じって、突き動かされています。

ありがたいことにWeb関係でフリーで食えるくらいにはお仕事させて頂いるので、一般的なサラリーマンよりは時間に融通が効きます。

だからこそこういう、自分的にはものすごく価値を感じているけどお金になりにくそうなことに自分のリソースを割いてもいいのかなって思ったり。

ただしお金は回したい

ただ場所だけ作って無料で開放すればいい、っていうのはちょっと違うなと思っていて。

場所に”価値”を生むためにも、やっぱり最低限のお金はちゃんと回せるようにしたい。そう思ってカフェの体裁を取ることにしました。

最低でもまずは運転資金(固定費や仕入れ費用など)くらいは回せるようにしたいし、ゆくゆくは改修に使った資金も回収、あるいは多少の設備投資くらいできるようにはしたいとは思ってます。

将来的な展望

とりあえずまずは収益プラマイゼロ。あと投資額の回収。(笑)

そこから、少し余分なお金が出てきたら、人を雇うか、もしくは提供するもの、仕入れるものを増やしたいと思っています。

町内には農家はもちろんのこと、コーヒー豆を焙煎している方茶葉を育てている方、あと夏に咲いたひまわりの種を加工した食品や、大豆食品なんかも色々あって、そういうものを仕入れさせてもらってPRするようなこともしてみたい。

たまたまうちに来た人が「あ、これ美味しい」って言ったら「それ作ってる人〇〇にいるんですけど、紹介しましょうか?」みたいな、そういうハブ的な存在になれたら最高に面白いですね。

泊まりに来た人、外からたまたま立ち寄った人、そして地元の人、移住者の人・・・そういう人たちが、ゆるく、ふんわりと繋がれる場所。

定期的に都市と田舎を行ったり来たりする、ぼくだからこそ、その線の間に立てるのかなぁ、なんて。

いずれは誰かに任せたい

とは言え、ぼく自身は自分が接客に向いているとは思っていなくて、またそれ自体をずっとやりたいというわけでもなくて。

本音を言えば、いずれは自分のビジョンを共有できる(&もっと接客が得意で料理もできる)だれかに運営を任せて、いち利用者になりたい。

もしそれが叶えば、もしかしたら地域に雇用を作れるし、もしかしたらだれかが移住してくるかも?っていうことで、ある意味地域に還元できたことになる・・・?

そのためには、その誰かを雇うための利を生み出さなくちゃならないのだけれど、そこは野望ということで、やりながら考えていきます(笑)

で、いつからやり始めんの?

こんなことをこの一年間考えながら、周りにも「やるやる」と言ってたんですが、気がついたら住み始めて軽く一年以上経過してました。(笑)

時間がかかってるのは、”たまり場”を作る以前に”生活”の最低ラインを越えるのにまずちょっと時間を食ったところがありまして。

というのもまず第一に、家自体が元々数年間空き家になっていたような家だったので、壁やら床やらの基本的な修繕がまず必要で、それを修復するのに意外とお金が必要だったということ。

第二に、帰国直前に敢行したアメリカ横断によって貯金ゼロ状態だったので、お金が全くなかったということ(笑)

未経験のくせに「地道にDIYでやればそんなにお金かかんないっしょ」なんて甘く見てたんですが、住み始めて「Do It Yourselfってレベルじゃねぇ・・・」ってことに気づきました。

そんな感じだったので、大工さんに基礎工事をしてもらう必要があって、そのためのお金作りがまず必要になったのでした・・・。

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同時並行でちまちまと一人でできる範囲のDIYを繰り返しつつ、

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8月にはたくさんの仲間が大阪から来てくれて

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なんとか、ここまで、来ました!!

なかなかいい感じでしょ

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いい感じに撮ったからね。

こうやって見ると今すぐにでもイケそうな感じですが、実はまだ保健所のチェックが完了しておらず、水回りの改善とむき出しの天井の塗装(もしくは天井板貼り?)が必要になりそうです。

本当だったら10月頭でオープンする予定だったのですが、指導次第ではもうひと工事必要になるので、また伸びるかも。

飲食店運営に必須な食品衛生責任者の講習は今月末に受けに行く予定。

あと、コーヒー豆を挽くグラインダー二槽シンクの調達が必要です。(余ってたら誰かくだs)

大人の本気遊びはバカにできない

とまぁこんな感じで行き当たりばったり感丸出しですが、結構本気でやってます。
本気で遊んでます。

当初この企画が立ち上がった頃は、仲間内で事業計画を作って補助金や融資を受ける話もありました。

だけどそれをやってしまうと多分「遊び」ではなくなるし、「遊び」じゃないのならやる意味はなくなってしまう。

だから、今のところは借り入れとかもなく自己資金でやってます。正直結構キツイです。(笑)

だけどそれくらい徹底的に、本気で遊ぶ。その遊びが、人に、まちに影響を与えられるのか。

ここは、そういう実験をする”場”なのかもしれません。

どうなっていくのか。今後とも興味があったら、引き続きチェックしてください。

っていうか遊びに来て下さい。

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そんな感じで。

参考:仕事だからこそ全力で遊びたい。

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