どうしてこうなった!?Netflix版「デスノート」が凄まじい出来だった件。

正直ね、結構楽しみにしてたんですよ。

Netflixオリジナルの作品はクオリティが高いものが多いし、あのデスノートの世界観を、世界規模で、圧倒的予算&CG技術でかなりハイクオリティな作品に仕上げてくれるんではないかと期待していました。

ところがどっこいですよ。

言わせて下さい。

どうしてこうなった!?

主なあらすじ

成績優秀な高校生ライト・ターナーは、同級生の宿題の手伝いをする代わりに小銭を稼ぐ日々を過ごしていた。

そんな彼の元に突如降ってくる一冊のノート。

「デスノート」と書かれたそれは、名前を書いた人間を死に至らしめる恐怖のノートだった。

そんなデスノートの力を使って、ライトはかつて自分の母を殺した悪人を殺害。ガールフレンドのミアを巻き込み、二人は新世界の神「キラ」として世界の悪人たちの名前を次々にノートに書き記していくのだった。

その頃、世界で頻発する原因不明の死亡事件の解決に乗り出すため、世界的探偵「L」(エル)が「キラ事件」の捜査に乗り出す。

キラとLの対決の結果は、果たして—。

感想

あらすじの通り、基本的には原作の設定を踏襲した作りで、言わばハリウッドパワーを使った原作の上位互換くらいに思っていました。

ところがだ。

ぼくは基本的に実写映画版を楽しんで見れるタイプの人間で、ツッコミどころはむしろ愛すべき部分として、全然気にならないんですが

この作品は違った。

奴ら(ハリウッド)は、ドラゴンボールで何も学んでいなかった。

***以下ネタバレです***

そもそも1時間40分でまとめるのは無理

藤原竜也主演の劇場版ですら前後編として2つに分け、しっかり月やLのキャラクターを描写した上で、最後の闘いへのカタルシスがあったわけです。

しかしだ。

本作品は、たった1時間40分にして決着を迎えます。

この短い時間の間で

ライト、デスノート拾う→キラとして覚醒→Lとの攻防→決着

が全て行われてしまう。

控えめに言っても、詰め込みすぎ。

警戒心のなさすぎるライト

原作にあった色んな要素を省いているもんだから、キャラ描写の薄いこと薄いこと。

まずライトに関して言えば、あの知性溢れる冷静沈着さは皆無で、友だちの宿題を代わりにやってあげるちょっと気弱そうな奴くらいのイメージ。

唐突に拾ったデスノートをリュークに言われるがまま実証するとした後は、そのノートを何の警戒心もなく持ち歩き、ガールフレンドに「なにそれ?」と聞かれたら、あっさり効果を証明するために人を殺す。

これを見たガールフレンドのミアがノリノリになって、「二人で新世界の神を目指そう!」ってノリになってから完全に雲行きが怪しくなります。

母親を殺されたというつらい過去を持っている設定がありつつ、無罪になっていた犯人をデスノート使って秒で復讐完了。

原作にあったあの机の引き出しのし掛けや、ポテチの袋に隠して監視カメラをやりすごすなんていう攻防戦は一切無く、なんなら尾行つけられてるにも関わらず、部屋の中でノートを放置しているというずさんっぷり。

しまいには喧嘩したミアにこっそりページ破られてるし、その後そのページを使った殺人がまるでトリックのように扱われて「まさか、君だったのか・・・!」って、ちょっとピュアすぎて辛い。

ミアが、罪のない人を巻き込んだことや自分の父親を殺そうとしたことには激昂し、目的のためには邪魔な奴らを消す主義だったあの冷酷な月とはまるで別人。

いや、いいんだよそれで。それでいいんだけど、違うんだ、月(ライト)ってキャラクターの魅力はそこじゃなないんだよ・・・。

Lファンが武装蜂起しかねない

個人的にですが、デスノートのあの人気というのは、少なからず「L」というキャラクターのビジュアルと性格によって支えられていたと、ぼくは感じています。

だからこそ実写映画版でも松ケンのコスプレメイクは外さなかったし、死を前にしても飄々とした態度を崩さないその姿を全面に押し出したスピンオフが成功した。

しかしながらだ!

L、誰だよお前。

人種がどうとかそういう問題じゃないんです。

寄せる気ゼロ。顔の隠し方雑か!

めっちゃ走るし、めっちゃ怒鳴るし、めっちゃ汗かくし

しかも後半に至っては、もはや普通のあんちゃんにしか見えない。

Lとキラの攻防がほぼない

原作最大の見所と言ってもいい、Lとキラの攻防戦。

キラの正体を探るLと、それをあの手この手で隠すライト。

ところが。

L登場から15分くらいでもうすでにライトがキラだと目星がついちゃってるし、君がキラでしょ?ってな具合で会いに来ちゃう。

まぁここまでは原作でも同じなんだけど、そこでほぼほぼライトが自分がキラであることを認めちゃうという神展開。

で、焦るライトは(結局焦るんかい)早くLを消さなきゃとなるわけですが、そこで使うのはワタリ。

「ワタリだけがLの本名を知っている!」って言って、デスノートを使ってワタリを操るわけですが、

「ワタリ」がフルネームなんかい。っていうか本名なんかい。

しかも、

ワタリ「Lの本名は知りません」

知らんのかーい。

そこからLの本名はどこどこの施設に行けばわかるとか、Lの過去はあーだこーだと1聞かれたら10答える親切なワタリさん。デスノート、利便性高すぎ。

しまいには、ライトに「じゃあLの本名調べて来て!」って言われて行く始末。(その前に「睡眠は良い推理に欠かせません」みたいな謎のプチ抵抗が入るのがシュール)

その後Lさんは「ワタリが行方不明になった!」ってパニックになり、ディナーを楽しむライト一家の家に乗り込んでくるし。(このあたりから顔を隠すのを諦めてる)

なんていうかもう、みんなグダグダすぎ。

ワタリを失った後に激昂するLは、まさかの銃片手にライトを追い回す。

このチェイスが無駄にアクロバティックで、しかもめっちゃ長い。

衝撃のエンディング

ヌルい捜査に甘い推理。

しかし相手は普通の高校生だから着々と追い詰められる。

暴走するガールフレンドに振り回されながら、九死に一生を得るライト。

しかし実は、全て計画通りだった・・・・!そしてその企みに気づいたLは・・・!

って衝撃のエンディング感を出そうとしてるんだけど、なんていうか、とってつけたようなトリックと、都合の良すぎるデスノートの設定に全然腑に落ちなくて、口が半開きのまま終わっちゃったような感じ。

最後はまるで、ハリウッドの”パロディ”でした。

さいごに

ここまで書いておいて、この「デスノート」はぼくの思っているものとは全く別の物語であるということに気づきました。

そう。これはあくまでキャラの設定とデスノートという要素を活用した、まったく別の物語。

これがキラの物語であることは間違いない。

しかしこれは、夜神月ではなくライト・ターナーの物語なのだ。

そう考えれば、納得できる。

できるか!!!!!

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