第三回リノベーションスクール@鳥取に参加してきました。

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18~20日の三日間、鳥取市にて行われた、「第三回リノベーションスクール@鳥取」に参加してきました。

※ほとんど自分で写真を撮っていないので、関係者や公式のFBページなどから写真を引用させて頂いております。

リノベーションスクールとは

>>>リノベーションスクール|ReReRe Renovation!

リノベーションスクールとは、株式会社リノベリングが主催する”遊休不動産の活用を通じた都市再生手法を学び、体験する場”。

実際に街にあるオーナー提供の遊休不動産に対して期間内に事業計画を含むリノベーション案を提出し、オーナーに対して最終的にプレゼンを行い事業化を目指すという、超実践的ワークショップ。

すでに日本各地で行われており、一番多く開催されている北九州ではすでに20以上の事業と400人以上の雇用を創出しているという、もはやまちづくりを語る上では絶対に見逃せないイベントとの一つ。

…とそれらしく説明しましたが、ぼくは参加するまでそんなこと全然知らず。

たまたま見かけた本イベントのスクールマスターであり2016年度グッドデザイン賞を受賞された株式会社ブルースタジオ専務取締役、大島芳彦さんのインタビューを事業構想(リンク)で見かけた時に感銘を受け、ちょっと調べたらこのイベントの情報に行き当たったのがきっかけでした。

面白そうなイベントだなぁと思いつつ、サイトを見ても概要はよくわからず。ただ、空き家の活用やリノベーションについて学べるということだし、豪華な講師陣もいるしで、3日間で2万円なら悪くない、とノリで申し込み。

結構人気のイベントなので、応募しても落選する可能性もあるとのことだったのですが、「まぁ落ちたら落ちたで別に」くらいの気持ちでした。

それから、申し込んだことも忘れてしばらく経った頃に合格通知(?)が届き、11/18に参加費持って現地集合との旨が。

正直、直前になってもあまりピンと来ておらず、お金もまだ払ってないし最悪仕事の都合でキツかったら、不参加でもいいかな、くらいまで思っていました。(本当はダメなんだけど)

で、実際どうだったのか結論から言っちゃうと、本当に行って良かったです。
直前までのなぁなぁな自分の態度、本当にごめんなさい。

3日間の概要、そして得たものを、出来るだけ短く、要点だけかいつまんでご紹介しますする予定でしたが結局長くなりました。

お時間ない人はとりあえず写真だけでもどうぞ。

1日目

朝七時半ごろ。

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朝霧が綺麗な朝の佐用から、鳥取道を利用して1時間ほど走り、鳥取市へ。

市役所に車を停めさせていただき、徒歩圏内だった会場のコトブキヤ家具店へ。

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会場に入ると、まずは自分が所属するユニットを確認。
掲載されたユニットの番号の受付で参加費用を支払い。(2万5千円の予定が、テキスト代がなくなり2万円になってました。ラッキー?)
案内されて並べられたパイプ椅子に座って待機。

そして開始時間と同時に司会の方が声を上げ、周りの人たちも大盛り上がり。

第三回ということもあって、過去の参加者やずっと協力している地元の人などのコミュニティができあがっており、どうやらそういう人たちもスタッフとして?見学者として?会場にいた様子。
(全然状況の読めないぼくは、空気に入れずポカーン。)

そしてぼくがこのイベントに参加するきっかけとなり、スクールマスターでもある大島ヨシヒコさんのオープニングアクト(講義)が開始。

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スクールの概要説明から、リノベーションとはなんなのか、このスクールを通して何を学んで欲しいか、リノベーションの社会的な役割についてなどのお話を約1時間。

本当に社会に影響を与えてきた方の言葉には深みがあり、もうこれだけでも参加費払った価値がありました。

その後はユニットに別れてユニットマスター(講師)、サブユニットマスター(地元の方)、そしてメンバーと顔合わせ。

ぼくらユニットBのユニットマスターは、現在神奈川県大磯町で「NPO法人西湖を遊ぶ会」を運営し、精力的にまちづくりの活動をされている原大佑さん。

>>>地域で仕事をしたい人の生業づくりのきっかけに。町全体を市(いち)にする『大磯市』から始まるまちづくり[コミュニティデザインの現場から] | greenz.jp

サブユニットマスターには、鳥取市弥生町にて人気の立ち飲みバー「虹」と「酒場サハラ」を運営する砂原亜希子さん。

>>>酒場サハラ

そしてメンバー。
年代は、上は40代から下は10代までバラバラで、職業も県職員から銀行員、工務店、経営者、高校生と多岐にわたっていました。

一部、互いに知った顔があったみたいですが、ぼくは全員が完全な初対面。
超絶人見知りなぼくは最初は可能な限り気配を消して、一人こそこそとしていました。

会場で簡単な自己紹介を終えた後は町へ。

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周辺の地域を確認しながら、対象物件へと向かいます。

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場所はスナック街である弥生町の少し外れ。

物件自体も元々スナックビルで、上の階は丸ごと10年ほど使われてなかったそう。

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それぞれ独立して階段を有する4部屋。
スナック時代のバーカウンターがばっちり残っているという、ちょっと特殊な間取りです。

物件の中をがっつり視察したあとは、物件周りの環境も確認。

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元スナック、スナック街の外れ、駅から徒歩10分、治安良好…などのコンテンツをいかに活用するのか。色々考えながら、お昼。

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昼食を食べたのは、現在の鳥取における民藝活動の中心地、鳥取民藝美術館・鳥取たくみ工芸店の隣、たくみ割烹店。

>>>たくみ割烹店 (たくみかっぽうてん) – 鳥取/しゃぶしゃぶ [食べログ]

夜は高級しゃぶしゃぶを売りにしているようですが、お昼はリーズナブルなランチセットがよりどりみどり。

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ぼくはハヤシライスをいただきました。うまかった。

その後、会場へと戻り、皆であれやこれやのディスカッション。

17:00から最初のプレゼンがあるので、まずはそれに向けてアイデア出し。

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それまでは全然喋らなかったぼくも、ここにきて発言しまくり。

話しやすい空気感だったのもそうですが、アメリカで培った図々しさと、このスクールでとにかく自分を試したかった思いもあり、とにかく参加姿勢を崩さずガンガンとプロジェクトに入っていきました。

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このように付箋を使ってキーワードを選別していくという、超アナログな作業をやったのですが、こういう手を動かす作業の重要性も改めて実感。

とりあえず明日以降へと繋がる事業イメージを作って簡易なスライドを用意し、メンバーであり鳥取県八頭町で活躍中の元地域おこし協力隊、平賀さんの機転の利いたプレゼンでなんとかクリア。

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他のユニットのプレゼンを鑑賞した後は、我らがユニットマスター、原大佑さんのライブアクト(講演)。

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原さんが手がける大磯の事業について、熱いお話を聞かせていただき、ゾクゾクしました。

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まちづくりの現場で活躍している方の生の話はこれ以上なく刺激的で、同時にまだ何もできていない自分への悔しさも覚えつつ、この三日間でこの人からどれだけのことを盗めるだろうか、なんてことをずっと考えていました。

その後は鳥取駅前大丸屋上にあるマルニワという庭園でオープニングパーティー。

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こちらは前回のリノベーションスクールをきっかけに事業化された施設で、その時参加したメンバーによって現在は運営されているのですが、この日はあいにくの雨で施設の魅力を完全に堪能することができませんでした。残念。

>>>ホーム – 「まるにわ」鳥取大丸屋上庭園プロジェクト

ただ提供された料理は美味で、中でもグリーンカレーが絶品でした。

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そしてこの後は、リノベーションスクール1日目の名物である「町にダイブ」
“ユニットメンバーたちと一緒に町へ出て飲みに行く”という企画で、その存在を知らずに車で現地まで来ていたぼくは、諦めてタイムズでの車中泊を決意しました。

行ったお店はサブユニットマスターのお店である「酒場サハラ」

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実は今回の対象物件の下の階にあって、人が減りつつある弥生町の中で、非常に人気のお店。

基本は立ち飲みスタイルですが、ユニット全員で奥のテーブル席を占拠し、皆で飲みながらあれやこれやとミーティング。

途中席を立って夜の街を徘徊してみたり、小雨にあたりながら物件を眺め回したりと、単に親睦を深めるだけでなく、酔った頭でとにかく柔軟に考えるという貴重な機会でした。

また原さんの経験則に基づくリアルなお話も参考にさせてもらいつつ、明日に向けての動きを皆で確認。2日目は寝れないらしいぜ…なんて噂を聞いていたので、この日はとりあえずこの場で解散。

解散後は結構地元からの参加者も多かったので、そのまま帰宅する人もおられたのですが、ぼくはもちろんタイムズへ。
久々の車中泊でねれるか心配でしたが、余裕で爆睡でした。

二日目

翌日。

鳥取駅前のタイムズで朝を迎えたぼくが向かったのは温泉。

鳥取といえば温泉。朝風呂を一発キメねば、「魔の二日目」を迎えることはできない、と半ば自分に言い聞かせて弥生町近くの日乃丸温泉。

>>>鳥取温泉 日乃丸温泉

朝6時から空いていたので、熱々のお湯で一気に体温を上げ、会場へ。

まずは朝一番、株式会社sumusee代表の平松圭さんによるライブアクト。

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新規事業をどのように作って行くのか。市場というものをどう捉えて行くのか。「稼ぐ仕組み」とはどのような視点から生まれてくるのか。

お金の事に関してめっきり弱いぼくにとっては、目から鱗のお話でした。

その後は、夕方5時からプレゼンに向けて作業開始。
昨日の話し合いで決まった方向性に向けて、とにかく手を休めず動かします。

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それぞれデータを集めたり、スライドを作ったり、収支計画を立てたり。
途中、あれやこれやと揉める場面もありましたが、少しずつみんなで形にしていきます。

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14時ごろに原さんに対して簡易なプレゼンをするも、色々とダメ出しを頂き、そこからまた頭を抱えながらあれやこれやと二転三転ひねりながら17時半の本番へ。

他のユニットマスターやスクールマスター大島さんたちからの厳しくもためになるコメントを頂いて、再び計画の練り直しを迫られます。(この時点で「寝れない」という噂の意味を理解しました。)

プレゼン発表を終えた後は、午後のライブアクト。
今回のゲストは、株式会社スターパイロッツの三浦丈典さん。

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笑いあり感動あり。
講演の内容もさることながら、その手法に感動しっぱなし。
ぼくも今後の人前で話す機会には参考にさせていただこうと思いました。

ちなみにこの講演の最後で紹介されていた三浦さんの本をイベント後に注文。

いつか自分に子供ができたら必ず読み聞かせたい一冊です。

三浦さんの講演の後は、スペシャルトークセッションなるものがあったらしいのですが、我々受講生はそんな余裕はなく、そのまま戻って再び作業を継続。

途中迷走もしつつ、気がつけばあっという間に夜。
深夜を回った頃には、方向性を見失いかけたチーム内で、激しく言い合いになる場面も。(ぼくは当事者ではありませんでしたが笑)

ちょっとやばい状況にもなりましたが、原さんによる鋭いコメントに少し落ち着く面々。一度寝ないとダメだ、ということで一応3時ごろには一度解散。

ただ、原さんから頂いた言葉をヒントにゴールに向けての方向性が少し見えたので、ぼくと工務店に務める栗田くんは、翌日のみなさんへうまくバトンタッチするために、結局朝まで作業を継続することに。

三日目

昨日の原さんの言葉にヒントを得て、荒いながらも骨になり得るスライドを一通り準備し、力つきるぼく&栗田くん。

ただこういう時はなかなか寝れないもので、集合時間まで少し時間のある中、平賀さんの誘いで銭湯へ。

朝3時からやってる温泉は入場料380円という恐ろしい安さ。
いい湯で体が火照って、一時的に強烈な睡魔に襲われますが、会場に戻ってきていた面々を見て、再びエンジンがかかります。

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印刷したスライドを並べながら、みんなであーだこーだ言い合いつつ。

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1時間に1回のペースで原さんに近況報告をし、その度にコメントをもらいながら修正案を加えていく。

最後に原さんにスライドを一通り見せた後、「いいんじゃない」と一言もらった瞬間、体から一気に力が抜けました。

裏方に徹して制作をしたので、あとはプレゼン班にお任せ。

喋るのは我らがアイドル、スーパーJKのりんちゃんと、主婦の気持ちの代弁者鈴木さん(実はガーデニングの達人というのを後から知りました)。

最終日のプレゼンは公開プレゼンといって一般の方も見にこられ、Youtubeにもアップされています。

ぼくらのプレゼンは、3チームの最後です。

正直、この時はもうフラフラで、意識もほとんど朦朧としてました。

プレゼン後のマスターからのコメントもほとんど頭に入っておらず、Youtubeで改めて確認して、なるほどなぁ、という感じでした。

数日置いて改めて考えてみると、とても社会性のある価値ある事業である反面、やはりまだマネタイズの面では実現性が弱い気もします。
三浦さんのご指摘通り、もう少し打ち出し方にも考える余地があるのかも。

最後はスクールマスター大島さんと、ユニットメンバー全員で記念撮影。

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からの修了証書手渡し。

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社会的にどういう価値があるのかはわからないけど、達成感の表れとして、なんだか嬉しかった。

そして…

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打ち上げ!

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スクールマスター大島さんが、踊るわ歌うわで大はしゃぎ。
本イベントをコーディネートしていた鳥取市の職員さんらも、叫ぶはラップするわでどんちゃんさわぎ。

民間と行政が、「地域」という結びつきの中でこういう関係性を作り上げていることにただただ驚くばかり。

やばい、大人たちが元気すぎる。鳥取が元気すぎる。

色々と負けてられないと思いつつ、この日ぼくは車で大阪に帰るという使命があったので、ひたすら緑茶を飲んで、会の終わりを迎えました。

率直な感想

本当に行って良かった。
得た経験も、知識も、そして出会うことの出来た人たちも。

何より、そこで生まれた人間関係によって、ぼくがまた鳥取という町に帰る場所が出来たことが何よりの価値だったかもしれません。

また遊びに来てよ、連絡してよ、とたくさんの人から声をかけてもらい、何度も別れを惜しみました。(佐用から高速無料で1時間なんですけどね)

上で紹介した平賀さん、鈴木さん、りんちゃん、栗田くん。

司会を始め、舵取りから収支計算までを担当してくれた山本さん。
とにかくリサーチをしまくってくれた井田さん。
ぼくらの勝手な思いつきで朝まで可愛いイラストを描き続けてくれた渡部ちゃん。
何度も笑わせてくれたムードーメーカーの池手さん。
わがままなぼくの願いに走り回ってくれた山根さん。あと、瀬川くん。笑

そして、サブユニットマスターでお母ちゃんこと「サハラ」のあきさんには本当に可愛がってもらいました。
ユニットマスターである原さんには、もはや尊敬の念しかありません。また一人、憧れの人ができた気持ちです。

本当に皆さん、ありがとうございました。
このメンバーでできてよかった。

たった三日間だったけど、そうとは思えなくらい、濃厚な三日間でした。

少し残念だったのは、これまでリノベーションスクールに関わって来た人たちと、そうでない新参者のあいだにどこか壁を感じたところ。

内輪的な盛り上がりを感じる場面も少なからずあって、ぼくみたいな人見知りは時々その空気感についていけないこともありました。

企画の時だけならいいけど、外向けに何かをやっていくなら外部の人間にクローズドな空気を感じさせてしまう可能性もあるので、その辺りは逆に、いい勉強にもなりました。

なんにしても素晴らしい企画であることは間違いなく、これからまちづくり、地域創生に関わろうと思っている人はもちろん、建築やデザイン、はたまた起業を目指す人など、様々な人が参加すべきイベントだと思います。

一方面に止まらない、いろんな学びがあるはず。

悩んでいる人は、とりあえず参加してみればいいんじゃないかな。

追記

この記事を書いている時にちょうど、ある人から連絡が入りました。

今回プレゼンした内容を元に、事業化に向けての話が進むかもしれないので、ぜひ協力してくれないか、とのこと。

一度はダメに見えたプロジェクト。
反省点もたくさんあったし、だけどまだまだ可能性も感じれた企画。

もしかしたら、少し形を変えて本格化するかもしれません。

続報、お楽しみに。

そんな感じで。

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