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日本での民泊成功のために、今ぼくらに圧倒的に足りていないもの

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民泊推進/支援サービス”BALUE”を運営している猪股(@baluejp)です。

今回は、現在の日本の民泊が置かれている状況とこれからについて寄稿させて頂きました。

世界一ホテル稼働率の高い街

ロンドン、ニューヨーク、パリ・・・世界には名だたる大都市がたくさんありますが、この中でホテルの稼働率が一番高い街を皆さんご存知ですか?

正解はそう。

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東京なんです。

東京のホテルの稼働率は平均85%を超えており、東京オリンピックまでの訪日外国人増加の流れから考えても、今後、ホテルが足りなくなるのは明白です。

じゃあどうするのか?

いろいろなソリューションが考えられますが、その中でも今大きな可能性を秘めているのが”民泊”です。
事実、東京をはじめとした日本の都市部では民泊を積極的に推し進めようと、様々な取り組みが始まっています。

民泊特区になった大田区に見る今後の日本の課題

しかしそれも決してスムーズにいっているわけではなく、まだまだ解決すべき課題は山積みです。

民泊のためにぼくらがすべきこと

前回はそんな状況下における行政の取り組みについて提言しましたが、我々一般人はどういう風に動いていけばいいのでしょうか?

国や自治体の見解が日々変わっていく中で、わたしたちもまた、民泊成功の根幹にある部分を今一度認識する必要があるのではないでしょうか。

ホスト側のリテラシー

Airbnbを始めとする民泊サービスでよく問題に挙げられるのが、アジア人ゲストのマナー違反などによるトラブル。

しかし水面下では、こういう流れを受けて日本のAirbnbホストの中には一部ではあるものの、「アジア人のゲストはお断り」「本音では欧米人しか泊めたくない」というような声もあるようです。

「アジア人はお断り」米国人が見た人種差別的な日本の民泊 | 日刊SPA!

民泊による宿泊提供こそが、日本の得意とする「おもてなし」の魅力を一番発揮出来る部分。

もちろん、マナー違反をしたりトラブルを起こすゲストを放置してはいけませんし、両手を広げて「お好きにどーぞ」というのがおもてなしだとも思っていません。

ただ、2019年のラグビーワールドカップ、そして2020年のオリンピックで世界各国から観光客が訪れることになるホスト国として、これからも増えていくであろう多様な文化圏から来る外国人に対するリテラシーをもっと高めていくことは、東京の人のみならず、日本人全体にとっての急務です。

生活者起点

こちらの記事では、大きな成功を収めた「瀬戸内国際芸術祭」の話について、こんなことが書かれていました。

瀬戸内国際芸術祭はアーティスト・芸術祭起点のトップダウンに加え、生活者起点のボトムアップが掛け合わされることで、芸術祭という取り組みに相乗効果を生み出すことに成功しました。

生活者起点のボトムアップな取り組みは、教育・アート・建築・食といった様々な文脈で瀬戸内国際芸術祭が語られる要素を作り出しました。そして、開催地域内外の人々が芸術祭という言葉に触れ、瀬戸内国際芸術祭に参加し、世の中ごと化していく流れを作り出したのです。

ここで述べられている、「生活者起点」という言葉。
「当事者意識」と言い換えればわかりやすいかもしれません。

瀬戸内芸術祭にあったのは、ホスト側である地域住民の参加。
受け入れる側の、当事者意識。

そういうものがあったからこそエネルギーがあり、そしてまた地元の人自身も活気付き、成功したと言われています。

少し話が飛躍するかもしれませんが、こういうボトムアップ=ホスト側の歩み寄りが観光産業の成功につながっている事実には、これから民泊を成功させるためのヒントが多く隠れているような気がします。

「アジア人はマナーが悪い!」と跳ね除けるのではなく、彼らとどうすればうまくやれるのか?どういう風に伝えれば、わかってもらえるのか?

日本の民泊の成功にも、この「生活者起点」「当事者意識」というものは必要になってくるでしょう。

行政の単なる法整備だけではなく、そのシステムの中に生きるぼくたちのリテラシーもまた、非常に重要な部分です。

もっと外国人を、世界を知ること。
それが、今のぼくら日本人にとって圧倒的に足りていない部分ではないでしょうか?

田舎暮らしをしながらサイト運営したり、Webや空間をデザインしたり、ディレクターしたり、文章書いたりしているフリーランス。ブログでは、こんなにも選択肢が多く、だけどなぜか生き辛いこの世界で「どうやったら【楽しく】生き残れるか」をテーマに、日々の暮らしに役立つモノの紹介、効率化、サバイバル術、その他「生きる」ためのあれこれについて書いています。 • • • プロフィール // 問い合わせ // Instagram