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ニューヨークで空間デザインを学んだぼくの思う民泊の魅力と可能性と問題点

Minpaku ec

民泊、盛り上がってきていますよね。

訪日外国人数がほぼ2,000万人に迫る中、宿泊施設の不足に伴って需要が増えている民泊ですが、Airbnbを始め、国内でも”とまれる株式会社”の運営するSTAY JAPAN、話題のスペースマーケットも最近民泊事業に進出しました。

これからオリンピックに向けて国内でより一層盛り上がっていくであろう民泊ですが、ぼく自身も今後、海外で空間デザインを学んだことや発信のスキルなどを活かし、民泊関連の事業へと、主に外国人集客という面で携わらせて頂く予定です。

そういう自分の動きにも合わせ、今後は当ブログでも民泊に関する内容を、ニュースとはまた違った観点で書いていけたら、と考えています。

今回は、ニューヨークで空間デザインを学んだという立場から見る、日本の民泊の魅力や可能性について書いてみました。

民泊の魅力

宿泊施設不足に対する対応策としての民泊はもちろんですが、その最大の魅力は「ローカルを体験できること。」

二年前の夏に、Airbnbを使ってヨーロッパの各国を廻ったのですが、その際に観光地エリアから離れた場所に宿泊先があったおかげで、ローカルならではの体験が多くできました。
ヨーロッパ旅2014夏の記事一覧

例えば、地元感あふれるバーでそこの常連客と交流したり、観光客が行かないような地元の人オススメのスポットを訪ねたり。

また「コストの安さ」も魅力です。

3週間の間に欧州5カ国5都市を訪ねる旅だったので金銭的になかなか厳しかったのですが、Airbnbで一泊あたりも安く、またキッチン付きの部屋で積極的に自炊をしたおかげでかなりコストを下げることが出来ました。
宿泊先予約サービスAirbnbで、「暮らすように旅をしよう。」

民泊の可能性

ぼく自身も昨年よりAirbnbを中心とした民泊支援サービスを日本にいる仲間と実験的にスタートし、サポートという形でAirbnbの運用に関わっているのですが、この活動を通して民泊に様々な可能性を感じることが出来ました。

まず大きいのは若者の誘致。
宿泊コストが低いので、バックパッカーや学生の利用者が多く、若者がその地域にやってくる一つのきっかけになります。

さらにインターネット世代の若者はソーシャルやネットメディアでの自身の体験を紹介してくれたりするので、それによって予期せぬブームが起こったりすることも考えられます。

実際うちが扱った物件が(決して大きい規模ではないものの)宿泊してくれた人の口コミで、その友人らが続けて予約を入れてくれたりなど、その地域に継続的に海外から若者がやってくる仕組みの一つになりました。

また地域住民との連携によって、宿泊客を招いた交流イベントなどを開催。
これによって、ただ宿泊しただけではなく、「地域との交流」を通した体験などが提供できる場づくりの可能性も見えました。

⇩は宿泊客と地域住民を招いて、近隣店舗と共同で行なった寿司握り体験イベントの様子。
ニューヨークで空間デザインを学んだぼくの思う民泊の魅力と可能性と問題点

安価な値段設定の宿泊施設では決して利益率は高くありませんが、その宿泊施設を起点とする周囲との共同プロジェクトなどの様々な取り組みは、地域活性に大きく貢献できることを改めて実感しました。

民泊の問題点

僕はニューヨークで空間デザインを学びました。

その中で気づいたのは、「新しく作る」ことよりも「今あるものを活かす」ことの重要性。

日本人の特性である「もったいない」という感覚ならではなのかもしれませんが、文化保持、普及という視点でも「今あるもの=資源」を活かすことが、本当のデザインの価値だと感じました。

そして日本には、すでに多くのそういった資源があります。

その代表的なのが、空き家。

平成25年の時点で、日本には820万戸もの空き家が存在します。
統計局ホームページ/平成25年住宅・土地統計調査(速報集計)結果の要約

その数は増加する一方で、なんらかの対策を講じなければ2033年には全世帯の30%が空き家となると予測されています。
住宅の除却・減築などが進まない場合、2033年には空き家が2,000万戸超へと倍増 | 野村総合研究所(NRI)

その”何らかの対策”にあたる一つの回答が民泊ですが、空き家(部屋)を使って闇雲に民泊をすればいいというものでもありません。

現段階で国内で行なわれている民泊が、実際のところは周辺住民の理解を得ずにトラブルのきっかけになっていることも多く、そういう動きを受けて国が民泊に対して厳しいルールを敷こうという動きも見えます。

短期的に目の前の利益だけを追い求め、たくさんの人が民泊を始めるもトラブルが頻発、行政による法規制はますます厳しくなり、結局日本で民泊はほとんど出来ません、でもホテルもないから外国人は来ても泊まれません、なんてことになったら目も当てられません。

だからもっとうまく、より良い形で民泊を推進することが出来れば、民泊というのは国にとっても、地域にとっても、そして来てくれる海外の人たちに取っても素晴らしいソリューションになるはず。

そして、海外の、それも非アジアで暮らすぼくから見ても、外国人集客という目線ではまだまだできることはたくさんあると感じています。

「ニューヨークで」「空間デザインを学んだ」「多少なりの発信スキルがある」「日本好き」かつ「地方好き」として、日本の資源を活かす役割の一端を担いたい。そんな風に思っております。

これから

当ブログでは今後ぼくのパートナーであり、不動産を通して地域活性化事業を手がける猪股にも寄稿という形で民泊に関するコメントをちょくちょく書いてもらう予定です。

ますます内容がランダムになっていく当ブログ”metroglyph”ですが、今後はそれらが徐々に繋がっていく姿を少しずつお見せしていけると思うので、是非ともこのブログや各種SNSでの動きをフォローしていただけると幸いです。

そんな感じで!