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「環境に優しい人間」を目指して。今日から始める「ちょっとエシカル」

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持っているTシャツが、人からもらったものを除いて全て、無印良品のものになりました。

アメリカから帰国する際に多くの私物を売却&寄付して派手に断捨離してきたので、これを機に私物をシンプルにするよう努めています。

Tシャツを全て無印良品のものにした理由は主に二つ。

店がどこにでもあるので「すぐに買い替えが効く」という点。

そして、「リーズナブルなオーガニックコットン」であるということ。

いきなりなんのこっちゃいな、という話ですが、実はこれ、ぼくがここ最近意識し始めた「ちょっとエシカル」な暮らしの実践の一環なんです。

目次

エシカルとは

エシカル(ethical)とは、「倫理的」「道徳上」という意味の形容詞である。from wikipedia

数年前から、エシカルファッションとかエシカルジュエリーなんて言葉をぽつぽつ聞くようになりましたが、いわばこれは「その製品が化学薬品などを使用していない/製作過程に非道徳的な行為が用いられていない」ということを示しています。

ファストファッション市場の拡大と同時に囁かれていた、それがもたらす環境汚染や非人道的な労働環境などの諸問題。
それに対して“「環境に優しい」とか「道徳的に問題ない」ものを使いたい”というユーザーのニーズに応えて叫ばれるようになったのが、この「エシカル」という概念です。

関連リンク:まさに地獄! 潜入調査で見たユニクロ下請け工場の実態

ぼくも御多分にもれず、少し前からこういうことを意識しています。

エシカルに目を向けたきっかけ

最初にこの概念を意識し始めたのはニューヨークにいた頃。

当時、とにかくお金がありませんでした。

購入する服は、ただでさえ安いのにセール期でさらに安くなった、ファストファッションのものばかり。

ただそういう服は、基本的にワンシーズン越すともうほぼ着れる状態ではなくなり、結局次のシーズンには大半がゴミになっていました。

「こういう消費の仕方って本当は間違っているよなぁ」と思いつつ、やはり安くて手軽なそのサイクルからはなかなか抜け出せず。

そんな頃に知った、上述したようなファストファッションの実態。

自分たちが今まで「消費」してきたものの正体がどういうものだったのか。
当たり前のように使っているものが、どれだけ環境に影響を与えているのか。

そういうことを知ってから少しずつ、自分が使うものの素材や製作過程などを意識するようになりました。

ただ、当時は「エシカル」という言葉がまだ身近ではなかったので、「オーガニック(organic)」とか「サスティナブル(sustainable)」などのキーワードを通してそういう概念を捉えていました。

そもそも、これまでファッション分野以外では「エシカル」という単語をほぼ聞いたことがなく、恥ずかしながら先日のリノベーションスクールで初めて、建築やまちづくりの現場でも使われることを知りました。

そんなタイミングで、なんの因果か先日リリースされたばかりのEARTH RADIOの最新話のテーマも「エシカル」。

Podcast:EARTH RADIO 7th#8-11月 特集:100年後の未来を創るニッポンの“つくる” ゲスト:「エシカル」ファッション・ブランドINHEELS岡田有加さん

どちらも、一過性の流行に乗っかっているわけではありません。

これは「エシカルな仕組みを作る」ということに、今社会は目を向けなくてはいけないというメッセージ。

また個人レベルでも「エシカルに暮らす」ということが必要とされる社会になりつつある、ということなのだと思います。

「ちょっとエシカル」な暮らし

とはいえ、「エシカルに暮らす」というのはなんだか難しそう。

「エシカル」は「エコ」や「オーガニック」、「サスティナブル」、「リサイクル」などを広く含んだ概念として捉えられますが、これらを全て実践しようと思ったら、気が遠くなります。

例えば使うもの一つとっても、オーガニックや環境に優しい製品というのは大量生産品に比べて販路も少ないし、通常の商品よりも高価な場合が多い。

そもそも、「エシカル」に取り組もうとするあまり既存のものを投げ捨ててしまえばその時点で本末転等ですし、実践するためにお金や時間を投資しすぎて生活に不備がでたら元も子もありません。

ぼくが愛用しているMacやiPhone、あるいはカメラだって、もしかしたら製造過程は悲惨なものかもしれない。だけど現状、これらなくしてはぼくの生活は成立しない。

だからぼくは、無理なく自分に手の届く範囲でできる「ちょっとエシカル」を、ゆるく、少しずつ実践しています。

していること。これからしたいこと。

最初にお話したTシャツを無印良品で統一するというのは、まさにその一つ。

オーガニックコットンというものに対してどういう理解をしているか、という話はまた長くなるので(機会があれば)別で書くとして、ここでは「少しでもエコロジーに良いものを着ることで、個人として環境に対する負担を減らしたい」程度に理解していただければと思います。

参考:オーガニックコットン「一般論」を正してみる。 | お知らせ・レポート

これ以外にも、極力リサイクル用品を使うよう努めたり、食材の選び方を意識してみたり。

また消費の流れを意識して、買い物をする場所を変えてみたり。

あとはゴミの分別やエコバッグなど、当たり前なんだけど抜けがちな部分を改めて意識したり。

一気に全てを変えなくても、できることから少しずつやっていけば、やがては「そこそこエシカル」な「比較的地球に優しい個人」になれるのではないでしょうか。

そういう人が増えていけば、世界の悲惨な労働環境だったり自然破壊が少しだけマシになっていって、世の中は今よりちょっといい感じになるんじゃなかろうか、なんて思っている今日この頃。

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さがやん
ブロガー/企画屋
仕事や遊びを効率化するガジェットやツールを愛して止まないブロガー。大阪でデザイン制作やスタジオ運営をする会社を経営しながら、田舎の古民家と行き来する二拠点生活を行っています。
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