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6週間車上生活しみてわかった。キャンピングカーで暮らすなんてぼくには無理。

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最近はもっぱら森やら山やら荒野なんかにいたりで通信環境もイマイチだったので、あまり人のブログを読んだりできてなかったのですが、たまたまTwitterを見ていたらこんな記事が上がってきました。

▶︎早稲田大学卒23歳のプロブロガー、キャンピングカーでの車上生活をスタート – やぎろぐ

ぼくが乗っているのはキャンピングカーでもないし、一時的なものなので彼とは方向性が違いますが、近しい体験をしている人間として、ここはちょっと書いておかねばと。(誰にも頼まれてませんが)

いや、全然批判しようとか思ってません。むしろ彼の行動に対しては敬意を表します。

「車で暮らす」ってなんとなく憧れはあっても、実際に行動に起こせる人はいない。本当にすごい。

しかし何が一番すごいって、22歳で350万円の買い物を一括でしてるところ。

自分が22歳の時って20万のギターを12ヶ月払いにして、それでもお金が足りずに親に泣きついてました。そこはマジですげえよ。

とまぁそれは置いといて。

かれこれ6週間ほど車上生活してきましたが、ぼくは彼の様に「キャンピングカーで暮らす」なんて絶対出来ません。ていうかしたくありません。

あくまで今の自分がしているのは「旅」であり、これを「暮らし」にしろと言われたら、絶対にNOと言います。

その理由についてまとめてみました。

車上生活は思ってたより大変だった

彼のこの行動に対しては色んな意見があり、早速こんな記事もあがってました。

▶︎生活インフラただ乗り厳禁!新卒フリーランスはキャンピングカーマナーを守ろう  – おまきざるの憂鬱

批判的論調ですが、これからキャンピングカー生活するのであれば知っておきたい内容。

日本のルール知らなかったので勉強になりました。(ぼくはやりませんが)

こんな記事も。

▶︎キャンピングカー生活に挫折したぼくがキャンピングカー生活について記事にしたよ! | ATOMの日記。

これは実体験に基づいてのエントリー。こちらはぼくが体験したこととも重なり、うなずくような内容でした。

で、これらを読んだ上で、現在進行形で車上生活中のぼくなりの車上生活についての見解を紹介します。

意外とかかるお金

そもそも、キャンピングカーをゲットせねばなりません。

八木くんの場合は350万。350万で家をゲットしたということ考えたら安い。

ただ、月7万の家で生活しても50ヶ月分。(引っ越し敷金礼金考えたらもう少し短くなるでしょうが)

もちろん、キャンピングカーで一生暮らすわけではないだろうし不要になったら売るだろうから、うまくいけばその内6割くらいらいかえってくるんでしょうか。

中古車事情とか全く知らないからわからないけど、それを考えたらお得なのかな?

ただ今後、ここに

  • ガソリン代
  • 車のメンテ費
  • 保険代
  • 食費
  • 銭湯代(シャワー付きでない場合)
  • 駐車場代

などが諸々かかってきます。

この中でも、食費、銭湯&駐車代はやりようによっては節約できますが、それ以外はもうどうしようもない。

ガソリンは動けばかかるし、動けば車にはメンテが必要になってくるし、無保険で車に乗るほど馬鹿なことはない。

あと車が重くなればなるほどガソリン代も増えますし、キャンピングカーの燃費は普通の乗用車よりも高くなるはず。

まぁ八木くんの場合はお金に関しては別に問題ないでしょうが、ニューヨークで節約生活で一銭も使わないような日がザラだったぼくにとっては、この固定費が多い状況が非常にストレスです。

駐車場問題

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車で旅生活をしてみて切に感じたのは、特に都市部で起こる「駐車するところがない問題」。

都市部の駐車場はバカ高いし、混雑時はそもそも止める場所を見つけるだけで一苦労です。

郊外に駐車して電車とかで中心部に向かうとかすれば節約はできますが、その際もどこか泊めていい場所を見つけなくてはいけません。

アメリカでも駐車する場所探しは結構苦労していて、車中泊するためのover night parking(夜間駐車OK)を見つけるのが本当に大変。(24時間営業のお店などは正直グレーゾーン)

日本ではほぼ大阪でしか運転したことがないので地方の事情はあまりよく知りませんが、そうそう簡単に駐車できるもんでもなさそう。

東京とかで用事がある時とか、車の置き場所本当に困りそうですよね。

荒れる食生活

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立派なキッチンが付いているキャンピングカーならまだマシでしょうが、かなりストイックな精神かあるいは無類の料理好きでない限り、インスタント食品やコンビニ飯、ファストフードの比率が増えるのは間違いありません。

で、こんな生活をしていると健康にはもちろんよくない。

大学生の一人暮らし生活からの流れならそれほど差異はなく問題もないのかもしれませんが、20代後半でこの食生活はマジで辛い。(実体験)

車中生活中はマクドナルド&インスタント食品&ビタミン剤を主とした生活ですが、ニキビは出来るし謎の目眩はするしで、マジで自作でいいから手料理が食べたいです。

食材の買いだめはキャンピングカーにおいてはどの程度有効なのだろうか。

冷蔵庫冷凍庫がしっかり付いていればまだ希望は見えますが。

電力・電波への不安

自由に電気が使えない、というのはウェブやインターネットが必須の人間にとってはかなり困るポイント。

車載電源のエネルギーは車種によって違うでしょうが、普通に家で電源使うような感覚では無理です。(キャンピングカーの電源周りがどの程度なのか知りませんが、ある程度の限界があるはず)

結果、電源が使えるカフェやレストランに頼る必要が出てくるのでその分時間やお金もかかります。

何より電源貸してくれるところ探すのが面倒くさい。

ソーラー発電やらの充電システムがあればいいかもしれませんが、一般で、しかも車に積めるレベルのソーラーパネルは、まだ日常的に利用するのに足るものではないというのが個人的感想。

さらに電波に関しても同様。

どこへでもいける反面、場所によっては電波が届かない。

日本のネット環境がどれほど整備されてるのか、モバイルWi-Fiなどの性能がどこまでなのかなど、知らないことも多いですが、いつでも安定してネットが使える家とはやはり勝手が違います。

車内温度の問題

キャンピングカーの中って気温どうなんでしょうか。
乗用車の場合、皆さんご存知だと思いますが気温のコントロールがスーパー難しいです。

特に夏の夜は地獄。

駐車場って基本的にアイドリングしちゃいけないので、寝るときにエアコンをかけとくのは難しいでしょうし、かといって窓全開にしておくのも危険な気がします。(だいたい窓開けて解決できる様な暑さではない)

車載電源使ってエアコンとか取り付けたりもできるのかもしれないけど、それこそますます電力に不安。

移動できるという利を生かして避暑地に逃げればいいという話もありますが、そんな簡単じゃない気がする。

実際ぼくの車中泊体験では暑くて全然寝付けず、寒すぎて目がさめたなんてことはしょっちゅうでした。

日本はさらに湿気があるからな・・・どうなんですかね?ぞっとします。

車というリスクの倍増

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車上生活について八木くんは

住む場所は金銭的な要因もからんで、思っている以上に人間を縛ります。

毎日同じ場所に帰るなんて非効率すぎる。

それよりも行きたい場所に行って、そのままそこに泊まれるようにすればいいじゃないですか。

キャンピングカーがあれば、車を停めたその場所が家なのです。

と述べています。

住む場所が人を縛るのはその通りだと思います。

ニューヨークの家でも家賃だけで契約期間や保証金の問題など、いろいろ面倒なことが多かった。

しかし、キャンピングカーの場合でも先の記事における指摘通り、駐車場の確保&駐車代の問題などもあり、さらには交通事故やその他トラブルの可能性も増えます。

家にいるだけなら警察に捕まることはありませんが、車では何かと捕まります。

また、自動ドアの家で鍵を中に忘れても管理会社や鍵屋に電話すれば一発ですが、車の場合、ロードサービスが必要になります。しかも結構お金かかります。(保険はカバーしてくれるけど)

もちろん車に乗っていれば誰しもがリスクを負いますが、車をベースに生活するということはそのリスクが倍増することになります。

これらを常に抱えたまま「暮らす」のはぼくはしんどい…。

ルーティーンを作りにくい

定住しない、車で移動し続ける生活というのは、いわば環境が変化し続ける生活ということ。
変化し続ける環境の中、同じことを毎日続けるというのは結構大変です。

例えば、毎日何時に起きて何時に寝て、だったり、あるいは何時から何時まで仕事をして〜みたいに、生活習慣を構築、維持するのが難しい。

というのも、先に述べた様に車上生活は不測の事態が多い。

寝れる様な駐車スペースが見つからない時なんかは、そういう場所探しだけでもずいぶん時間がかかりますし、想像以上に運転で疲れてしまい、やりたいこともできずに眠りにつくなんてことも茶飯事。

横断中は毎日ブログ書きます!みたいにのたまってたましたが、蓋を開けてみれば毎日変わる環境にそんな余裕全然無し。

もちろん、必ずしも毎日移動するわけではないと思うので、これに限った話でないでしょうが。

6週間車中生活してみてわかったこと

ぼくの場合は乗用車ですが、6週間、車をベースに生活してみてわかったことがいくつかあります。

先に述べた通り、お金かかる。
同じ食生活や娯楽を楽しむなら、絶対に家暮らしの方が安い。

電車や飛行機と違い、車での移動は自分が運転しなくてはなりません。

単純に運転するだけでもしんどいのに、そこからさらに駐車する場所、残りのガソリンの残量、その他車に関わる諸々を常に気にしなくちゃいけないの、結構しんどい。

あと、帰る場所が一定でないことへの非安心感。

あの、家に帰ってきた!お疲れ自分!という感覚を覚えることがありません。

これ、最初はいいんですけどしばらくすると悲しくなってきます。ニューヨークではなったことほぼありませんでしたがこの旅中、後半はずっとホームシックです(笑)

車で移動して、そのままそこで寝て、また起きてそれで移動して・・・景色や環境は変化するのは刺激的だけれど、心休まる定位置がないというのは、結構辛いものでした。

色々見すぎて疲れちゃって、でもそれをゆっくり処理する場所がない。

場所としての家や帰った場所にいる家族やルームメイトなどの重要さを、ぼくは切に感じました。

まぁぼくの場合、キャンピングカーでもないし期間限定だしアメリカでの話というのもあって、八木くんのケースとは全く違うのですが、たとえこれがキャンピングカーになったとしても、暮らしとしてこれを続けたいとは思いません。

でも八木くんの気持ち超わかる

…と、批判的なことばかり書いてしまいました。ですが、彼がキャンピングカー生活をすることも、他の誰かがそれを始めることを批判する気はさらさらありません。

あくまでここで述べたのは、ぼくなりのしたくない理由。

八木くんは、キャンピングカー生活を始めた最大の理由をこう述べています。

自分だけの秘密基地を持つという男のロマン

いやめっちゃわかるわそれ。

ぼくのこのアメリカ横断における車内環境作りも、そのロマンに突き動かされたものがあります。

ぼくの場合は予算の関係上ミドルサイズのSUV止まりでしたが(笑)
それでも、移動できる自分だけの空間を持てたことはとても嬉しかったし、興奮しました。

ただぼくの場合、これはあくまで一時的なものでいい、という結論に達し、ぼくはこのライフスタイルは違うな、と感じた次第です。

おそらくこれから色んなトラブルに巻き込まれていくであろう八木くんのキャンピングカー生活。
しかしその影響力や彼の若さも相まって、非常に面白いコンテンツになることは間違いないはず。

今後の展開がどうなっていくのか、同じロマンに突き動かされたものとして、とても楽しみにしてます。

▶︎早稲田大学卒23歳のプロブロガー、キャンピングカーでの車上生活をスタート – やぎろぐ

なんか久しぶりに見てみたら、結構あっけなく辞めてたみたいです。

楽しみにしてただけに、ちょっと残念。やっぱり無理だったのか。

そんな感じで。